ティナ・ターナー photo : Pat Johnson/Shutterstock
伝説の歌手であり、『マッドマックス/サンダードーム』や『ラスト・アクション・ヒーロー』などに出演するなど、女優としても活躍したティナ・ターナーが83歳で亡くなった。
Deadlineのあらたな報道によると、「ロックンロールの女王」として広く知られるターナーは長い間、腸のがんとたたかっていた。そして、スイスのチューリッヒ近郊の自治体であるキュスナハトの自宅で息を引き取ったという。ターナーは2016年に初めてこの病気と診断され、その1年後に腎臓移植を受けることになる。彼女の英国の担当者は「彼女と共に、世界は音楽の伝説とロールモデルを失った」と声明を発表している。
ターナーは1939年にテネシー州で生まれ、最終的には1960年代にアイク&ティナ・ターナー・レヴューの一員としてシンガーとして成功を収めた。1976年に夫のアイクと離婚したターナーは、1980年代に再び音楽シーンに登場し、「What's Love Got To Do With It」、「Simply The Best」、「Private Dancer」などの楽曲を発表。音楽での再成功に加え、ターナーは映画でのキャリアもスタートさせる。
1975年のロック・ミュージカル『トミー』でデビューを飾り、『マッドマックス/サンダードーム』や『ラスト・アクション・ヒーロー』などに出演した。
ロックの殿堂入りを2度果たしたターナーは、1980年代以降、テレビや映画の世界からほとんど姿を消していたが、2019年に『Tina - The Tina Turner Musical(原題)』という彼女を題材にしたブロードウェイミュージカルが公開された。続いて2021年には、グラミー賞受賞アーティストの人生とキャリアを描いたドキュメンタリー『Tina(原題)』が公開された。ターナーは2009年に正式に音楽界から引退したが、彼女の作品は現在に至るまでインスピレーションを与え、楽しませ続けており、これからもずっと続いていくに違いない。