・女優イ・ナヨンが、BTS(防弾少年団)SUGAの人気コンテンツ『슈취타(シュチタ)』にゲスト出演。
・彼女は、知人のARMY(BTSファン)に紹介された映像を見て、BTSのステージに対する情熱に心を打たれたことを伝えた。
・それは、激しいパフォーマンス後、ステージ裏で酸素吸入器をつけるメンバーの姿だった。


女優イ・ナヨン(左)が、SUGAがホストを務める『슈취타(シュチタ)』に出演

女優イ・ナヨンが、約10年振りにバラエティーに出演し、話題となっている。

ドラマや映画以外には、滅多に出演しない彼女が選んだのは、BTS(防弾少年団)のSUGAがホストを務める『슈취타(シュチタ)』。

この番組は、SUGAがゲストとお酒(ノンアルコールでもOK)を酌み交わしながら、様々なトークを展開する人気コンテンツで、BTSの公式YouTube(ユーチューブ)チャンネル『BANGTANTV』で配信されている。

5月22日に公開された新エピソードは、初の女性ゲストとして、イ・ナヨンが登場した。

彼女が持参したお酒で乾杯後、SUGAから「BTSのステージを見たことがありますか?」と質問されると、彼女は「もちろんです」と回答。

知り合いにARMY(アーミー:BTSファン名称)が多く、その内の1人が、BTSについて熱心にプレゼンをしてくれるのだそう。

そして彼女は「映像を一つ見せてくれたのですが、公演してステージ裏で酸素呼吸器をつけていたんです。元々みんなそうなんですか?」と印象に残った場面について問いかけた。

SUGAが「いいえ、僕たちはパワフルなステージが多いので」と答えると、「皆さん倒れて酸素吸入をしてるんですけど‥、何も考えずに見ていたのですが、何だかすごく自分のことを反省してしまって」とその時の心情を伝えた。

ここでSUGAから「いや、職業が違うじゃないですか」と軽いツッコミが入ったが、イ・ナヨンは「そうじゃなくても、情熱的な感情や感性を目にすると、自分自身にもすごく響くじゃないですか」と、BTSのステージに対する情熱に心を打たれたことを明かした。

『シュチタ』の中では「イ・ナヨンが見た映像」として、BTSのドキュメンタリー『BTS: Burn The Stage』に出てくるシーンが紹介された。

2017年に行われた『2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR』を記録したドキュメンタリー映像。BTS初のドキュメンタリー映画『BURN THE STAGE:THE MOVIE』も公開された。

そのシーンは、2017年3月に行われた、チリのサンティアゴ公演での出来事。

メインボーカルを務めるジョングクが、コンサートの途中からフラフラの状態になってしまったのである。

その様子に気づいたJ-HOPEが「ジョングクが辛そうだった」とスタッフに報告するが、そういう彼自身もしんどそうな表情を見せる。

リーダーのRMも、コンディションが良くないジョングクを気にかけつつ、「みんな無理するな!」と他のメンバーにも声をかけるシーンは、非常に過酷な状況であることが伝わってくる。

ジョングクはなんとかパフォーマンスを続けるも、ステージから降りるとかなりグッタリした様子で目を瞑っている。

彼はスタッフに支えられながら、酸素吸入器で呼吸を整えた。

後にジョングクは、かなりしんどい状況でも最後まで公演をやり遂げた理由について「チリはすごく久しぶりに来れた国で、次にいつ来られるかわからないじゃないですか。それにコンサートも2日間しかない。体力が限界を迎えるまでやりました」と語っている。

イ・ナヨンが、映像を見た際に衝撃を受けた酸素吸入器は、このチリ公演以外にも、彼らのビハインドシーンには度々登場する。

中には、パフォーマンスを終えたジミンが、ステージ裏で倒れ込んだまましばらく動けなかったり、階段に座り込み、酸素吸入器を使用する様子などもある。

激しいパフォーマンスが多い彼らにとって、呼吸を整える手助けとなる酸素吸入器は必需品なのだ。

他にも、音楽祭などのファンカメ映像には、ステージの暗転と同時にその場に倒れ込むメンバーの姿が映っている。

それは、BTSがいつも全力でパフォーマンスを披露している証拠。

そんな舞台上で完全燃焼する彼らの姿は、女優イ・ナヨンの心をも響かせたようだ。