・韓ドラファンを虜にしてやまないテレビ局JTBCとtvNが、土日ドラマで火花を散らす予定だ。
・『医師チャ・ジョンスク』などの人気により優位に立ち、後続作『キング・ザ・ランド』が6月17日にスタートするJTBCに、劣勢のtvNが『今回の人生もよろしく』で対抗。
・2023年上半期最も期待される作品と言われているドラマと同じ日に、初回放送を迎えることとなった『今回の人生もよろしく』の概要を一部紹介する。


JTBCで放送中の土日ドラマ『医師チャ・ジョンスク』が、最新話の第10話で自己最高視聴率17.9%を叩き出した。

残すところ全6話、さらなる視聴率アップが期待されている。

一方tvNはこれに『九尾狐伝1938』で対抗中。2020年に放送された『九尾狐<クミホ>伝~不滅の愛~』のシリーズ第2弾で評判は良いものの、『医師チャ・ジョンスク』の人気に押されているのだろうか、視聴率は2桁に届いていない状況だ。

全12話中第4話までしか放送されていないため、今後巻き返す可能性も十分にあるが、一進一退している成績からその見込みは薄い雰囲気。

視聴率3%を超えればまずまずと言われる現在の韓ドラ界において、最高視聴率7.1%で好調なものの、『医師チャ・ジョンスク』と比較すると一歩及ばずといったところだ。

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016)や『愛の不時着』(2019)など、韓ドラ史に残る名作を多数輩出してきたtvNだが、残念ながら今年はことごとくJTBCにやられっぱなし。

放送枠を減らして各作品に集中する戦略をとるなど、工夫しているもののうまくいっていない様子で、どうにか逆転を狙いたい立場に立たされている。

そんなtvNの新作が6月17日からスタートする予定の『今回の人生もよろしく』。

前世を覚えている人生19回目を迎えた女性パン・ジウムが、なんとしても会いたい男性ムン・ソハを探すことから展開されるファンタジーロマンチックコメディーだ。

アン・ボヒョン(左)とシン・ヘソンが共演する『今回の人生もよろしく』

主演を務めるのは、『梨泰院クラス』(JTBC/2020)や『ユミの細胞たち』(tvN/2021)で活躍したアン・ボヒョンと、『哲仁王后~俺がクイーン!?~』(tvN/2020)でのコメディー演技が高い評価を受けたシン・ヘソン。

演出を担当するのは『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(KBS2/2017)や『Mine』(tvN/2021)などの話題作を手掛けたイ・ナジョン監督で、企画は名作工場とも言えるスタジオドラゴンが手掛けた。

ヒットの予感がプンプンする本作に、早くもドラマファンの期待は高まっている。

ところがなんと偶然にも、同日にJTBCも新作ドラマが始まる予定。

2023年上半期最高の期待作と言われている『キング・ザ・ランド』だ。昨年からジュノ(2PM)とユナ(少女時代)の共演が熱い視線を浴び、放送開始を心待ちにしている人が多い。

ジュノ(2PM/左)とユナ(少女時代)が共演する『キング・ザ・ランド』

JTBCが『医師チャ・ジョンソク』で抑え込み、後続作の『キング・ザ・ランド』で一本をとるのか。はたまた、『今回の人生もよろしく』で対抗するtvNの反撃が始まるのか。6月17日からスタートする土日枠の激突の行方が注目される。

また両作ともにNetflix(ネットフリックス)で韓国外にも配信されることが分かっており、本国のみならず海外市場においてもし烈なバトルを繰り広げると見られる。

果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。いずれにしても韓ドラファンにとっては、期待作が次々と輩出されるのは喜ばしいことだろう。