モナ・ファイズ・モントレージュモナ・ファイズ・モントレージュ

SNSインフルエンサーとして活動する女が、ロマンス詐欺で高齢のアメリカ人男女から200万ドル(約2億7400万円)以上をだまし取ったとして、アメリカの裁判所に強制的に出廷させられることとなった。

5月15日(月)に連邦検察当局が発表したところによると、ガーナのアクラに住むモナ・ファイズ・モントレージュ(30)は、独身の高齢男女を狙ったロマンス詐欺をはたらいた疑いで起訴されたという。彼女は少なくとも2013年から2019年まで、西アフリカの詐欺師グループと共謀(きょうぼう)し、犯行におよんでいたとされている。

モナ・ファイズ・モントレージュは、「Hajia4Reall」という名前で、一時期インスタグラムのフォロワー数約340万人を誇る人気インフルエンサーだった。

裁判文書によると、モントレージュは電子メールやメッセージアプリ、SNSのメッセージ機能を使い、身分を偽(いつわ)った上で、「父親の農場を助けたい」「海外からアメリカに金塊を輸送する」「アフガニスタンの米軍将校を助けたい」などといった口実で、たくみに金を振り込ませていたと見られている。

さらに、被害者と何度かやりとりをした後は、偽造した結婚証明書を送り、被害者との結婚が成立したかのように見せかけていたという。

その被害額は、合計200万ドル(約2億7400万円)以上にのぼる。

検事のダミアン・ウィリアムスは事件について、「容疑のとおり、モナ・ファイズ・モントレージュは、特に高齢のアメリカ人をターゲットにしたロマンス詐欺を行う犯罪グループのメンバーでした」と述べ、「これらの詐欺は、弱い立場にある被害者にとって、経済的にも精神的にも大変大きな打撃につながる可能性があります」と続けた。

現在、モントレージュは電信送金詐欺やマネーロンダリング、盗品受領、そして共謀の罪に問われており、すべて有罪となった場合、最高で20年の禁固刑に処されることになる。