【こちらの記事も読まれています】
差し押さえられた御霊堂元町の土地と建物は競売にかけられ、地元の不動産会社が落札。しかし、札幌市が納骨堂の継承を認めておらず、存続の見通しは立っていない。利用者の中には、今も遺骨を納めたままの人や、引き取った遺骨の行き場が見つからない人も多い。
都市部への人口流出で、地方では先祖代々の墓地の管理が難しくなり、墓じまいが広がっている。こうした納骨堂需要が高まる中、所管する行政側のチェックが追いついていないのが実情だ。前代未聞の事態はなぜ起きてしまったのか。供養の場の課題に迫る。