・5月16日に誕生日を迎えたIU(アイユー)が、今年も寄付を行ったことがわかった。
・“寄付天使”として愛される彼女の寄付総額は、なんと今月だけで3億5000万ウォン(約3500万円)。
・心優しいIUは、多くの人に救いの手を差し伸べる“羽のない天使”なのだ。
5月16日、30歳(日本年齢)の誕生日を迎えた、IU(アイユー)。
この日彼女は、ソウル市内にある景福宮(キョンボックン)で行われた、『Gucci(グッチ)2024 クルーズ ファッションショー』に出席。白のシースルーのワンピースという清楚な装いで登場し、会場の雰囲気をより一層華やかにした。
最近のIUと言えば、4月に主演映画『ドリーム』が公開され、そのプロモーション活動と同時に新作ドラマを撮影と、女優として超多忙の日々を送っている。
歌手としては、先日一般市民と思われる人物が、IUの楽曲6曲に盗作の疑いがあると韓国警察に告発したと報じられたばかり。
人気者の彼女は今、何かと注目を集める存在となっている。
そんな中、誕生日を迎えた日、“寄付天使”として愛されている彼女の新たなニュースが届いた。
所属事務所が公式SNSを通じて「아이유애나(アイユエナ)」名義で寄付した証書を共有し、彼女の寄付事実を報告したのである。
この「アイユエナ」というのは、IUとファンダム名のUAENA(ユエナ)を合わせたもので、彼女が慈善活動を行う時に使用している名義だ。
今回の寄付について事務所は「ユエナから学んだこと、ユエナを通じて感じたこと、ユエナからもらったことが、いつもIUを動かす実践の材料になっています」とし、「愛しています。今日も本当にありがとうございます」とファンにメッセージを贈っている。
公開された寄付証書を見ると、「ハートハート財団」に1億ウォン(約1000万円)、「幸福分かち合い財団」「韓国未婚母家族協会」「韓国脆弱老人支援財団・独居老人総合支援センター」には各5000万ウォン(約500万円)ずつと、計2億5000万ウォン(約2500万円)を寄付したことがわかる。
IUは、去る5日のこどもの日にも「緑の傘子ども財団」に1億ウォンを寄付しているため、今月だけですでに3億5000万ウォン(約3500万円)の寄付を行ったことになる。
この善行ニュースが伝えられると、韓国のオンラインコミュニティーでは「本当に温かくて素敵な人」「誕生日に寄付するなんて尊敬する」「本物の天使」など、彼女の行動への賛辞コメントが多数寄せられた。
IUは“寄付天使”として有名だが、そのように呼ばれるようになったのは、これまでに幾度となく、慈善活動を行ってきたから。
2019年には、アメリカの経済誌「フォーブス」が選んだ、”今年のアジア寄付英雄30人”にも名を連ねている。
2022年8月に韓国で放送された情報番組では、彼女がデビュー後に寄付した金額が、すでに43億ウォン(約4億3000万円)に及んでいると紹介された。
公式に明らかになった寄付金額の総額ではあるが、これはすでに韓国芸能界ではトップランクである。
2008年に15歳でデビューしたIUは、高校生だった2010年頃より収益を寄付するようになり、2011年にデビュー後1004日を迎えた際には、初のファンミーティングの収益金を全額を寄付したという。
1004:“天使”を意味する数字。韓国では、1004(千四)と天使の発音が、同じ「천사(チョンサ)」となるため。
2013年からは、毎年母校に発展基金として1000万ウォン(約100万円)を寄付し、2016年には“IU奨学金”の制度を設立し、家庭環境で困難を抱える後輩に、大学入学金や学費などの金銭的な支援を行っている。
この他にも、2019年には江原道(カンウォンド)の山火事被害など災害時や、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療スタッフやNGO団体への寄付、コロナ拡散防止のために医療用保護服を寄贈するなど、様々な所へ救いの手を差し伸べて来た。
その寄付総額は、2020年だけでも約9億4千万ウォン(約9400万円)に達すると言われた。
彼女が寄付を行うタイミングは、誕生日やデビュー日、記念日といった特別な日だけには限らない。
また、その善行の対象も限られた範囲内に留まらず、多くの場所に目が向けられている。
そんな心優しいIUは、“羽のない天使”ではあるものの、今も着実に多くの人に幸せを届けている。