成田空港の南側にある日本最初の航空専門博物館。本物のジェット機を間近に見学できるうえ、本格的な操縦体験にもチャレンジできて、フライト気分を味わえます。成田空港から近いのでトランジットの際も活用できそうです。

航空科学博物館とは?

千葉県山武郡芝山町にあり、成田国際空港の南端、滑走路に隣接して建てられています。館内はもちろん、屋外にも展示コーナーがあり、約20機もの飛行機が展示されています。飛行機好きなら入館前からワクワクですね。

この航空科学博物館は、日本初の航空専門の博物館で、飛行機に関する展示や操縦体験、年間を通じて、様々なイベントが行われています。展望台からは、滑走路から実際に離着陸する姿を見ることができて、迫力満点。各スポットによって視点が変わるのも楽しめます。

航空科学博物館の楽しみ方

飛行場や空港の雰囲気を味わう

航空科学博物館の建物は、中央棟をはさみ、右手に東棟、左手に西棟という円形の建物が3つ連なった形で成り立っています。博物館の左手には、屋外展示コーナーが広がり、裏手には体験館ホールが建っています。

博物館の前方は、空港の滑走路に見立てたアプローチとなっていて、入館前から期待が高まります。エントランスを進むと、空港のX線検査をイメージさせるゲートや、本物のボーイング747のエンジンが展示されています。

極めつけは、ボーイング747-400の8分の1大型模型が頭上に浮かび、周囲270度にパノラマビジョンが設置されている西棟1階の展示。傍らには、ジャンボジェットを輪切りにして、構造を紹介する胴体断面もあり、スケールの大きさに改めて驚かされることばかりです。

様々なフライト体験ができる

航空科学博物館では、フライトに関する様々な体験ができます。子供が楽しめるものから、大人も満足する本格的なものまでそろっています。

① パイロット訓練用のシミュレーターDC-8でフライト体験(1席100円)。20分間の空の旅気分を味わうことができます。(東棟1階)

② ボーイング747-400の操縦体験(1組200円)。後方のコックピットと目の前の大型模型が連動していて動かせるので、わかりやすく仕組みを知ることができます。(西棟1階)

③ ボーイング747-セクション41の機内ツアーガイド(1人500円)。約40分間のガイドツアーです。(屋外・本館と体験館の間)

④ B777シミュレーターの飛行体験(1回500円)。小学1年生以上の体験飛行が可能で、車いすの方でも体験できます。(体験館2階)

⑤ B737-MAX新型シミュレーターの飛行体験(1回1,000円)。こちらは、小学4年生以上の体験となります。(体験館2階)

①②③は本館受付カウンターにて、先着順で受け付け後、整理券を受け取ります。④⑤は、体験館2階の受付にて先着順での受付となります。

空港や飛行機を展望室から楽しむ

成田国際空港と隣接している航空科学博物館。その立地を最大限に生かしているのが、各展望室。博物館からは、空港の展望を楽しめる場所が3か所あります。

1つめが、体験館3階の展望台「ビューテラス」。アクセスは、エレベーターのみとなっていますが、バリアフリーに配慮されていて、車いすやベビーカーでも楽しめます。滑走路端までの距離が約700mという近さで、実機が離着陸する際には、迫力満点です。

2つめが、中央棟3階の展望台。迫力あるエンジン音を間近で楽しめ、臨場感を味わえるスポットです。3つめが、中央棟5階の展望展示室。屋内になりますが、管制塔を模した造りになっていて、航空管制機器も設置されているので、気分はすっかり管制官です。

機内食風ランチを味わう

航空科学博物館では、機内で提供される機内食風ランチを楽しむこともできます。中央棟4階の展望レストラン「バルーン」では、空港の景色や離着陸する飛行機を眺めながら、食事を楽しむことができます。メニューは機内食風ランチとして、ドリンク付きでA,B,C(1,000円~)のほか、カレーライスに麺類、スィーツにドリンクなどがチョイスできます。

成田国際空港の様々な情報を得る

東棟、西棟、中央棟2階の展示室は、成田国際空港に関する様々なことを紹介するコーナーで、空港の巨大ジオラマに、空港内の業務を紹介する大型スクリーン、開港から現在までに就航した航空会社の紹介年表、飛行機の模型などが展示されています。スーツケースが機内に搭載されるまでの映像や、記念写真コーナー、クイズコーナーなど、子供も楽しめるよう工夫されています

レアなお土産を購入する

博物館内には、ミュージアムショップも設置されており、ここでしか手に入らないようなレアものまでそろっています。ブルーインパルスグッズに、航空写真家ルーク・オザワ氏監修TEAM LUKEのオリジナルグッズや、航空機のスケールモデルから航空会社の放出品など、マニアでなくても興味をそそられる品が並びます。

屋外展示物を満喫する

博物館に向かって左手に広がるのは、まるでミニ飛行場のように、様々な航空機が置かれた屋外展示コーナー。ここは、基本無料で見学することができる場所です。展示されている航空機は約20機で、新聞社で使用されていたプロペラ機や東京消防庁で消防ヘリとして活躍していたヘリコプターなどが並びます。中でも、第二次世界大戦後に初めて日本のメーカーが開発した旅客機YS-11の試作1号機は必見です。機内の見学や有料搭乗は、現在中止されているので、外観のみの見学となります。