『ノートルダムの鐘』 Photo: Snap/Shutterstock『ノートルダムの鐘』 Photo: Snap/Shutterstock

実写版『ノートルダムの鐘』は実現するのだろうか。

1996年に公開されたディズニーの長編アニメーション映画『ノートルダムの鐘』は、みにくい容姿を持つノートルダム大聖堂の鐘つき男カジモドが、美しい踊り子のエスメラルダと恋に落ちる物語だ。

2019年に入り、この作品を実写版としてリメイクする話が持ち上がった。プロデューサーを、『アナと雪の女王』のオラフ役として知られるジョシュ・ギャッドがつとめることも発表されている。

さらに最近では、ネット上に「主演ジョシュ・ギャッド」と記されたニセのポスターが出回る事態となっていた。

しかし、2019年の製作発表以降、新たな情報はほとんど出ていない。

そんな中、ディズニー作品の作曲家アラン・メンケンがComicbook.comのインタビューに応じ、同作の進捗(しんちょく)状況について語った。彼によると、どうやら製作は進んでいないようだ。

インタビューの中で「私にはまったくわからない」と述べたアラン・メンケンは、「むずかしいところだ。『ノートルダムの鐘』という映画、その物語には、しっかりと深堀りし、議論していかなければならない現実的な問題がたくさんあるからね」と続けた。

さらに、「それらの問題について、どう対処していくか、そこには合意が必要だ。『罪の炎(※)』なしで『ノートルダムの鐘』を作れるのか。そうは思えない。だからいまは、宙ぶらりんの状態なんだ」と語ったアランは、「でも実写版『ヘラクレス』の製作は進行中だし、これからどうなるかはわからない。『ヘラクレス』のブロードウェイミュージカルには私もかかわっているから、そちらも楽しみだよ」と付け加えている。

※『ノートルダムの鐘』の劇中歌。ヴィランであるフロローが、エスメラルダに対するゆがんだ愛情を歌っている。