SixTONES・森本慎太郎、「Jのデ・ニーロ」評のゆえん

 1人目は、『だが、情熱はある』で南海キャンディーズ・山里亮太役を演じるSixTONES・森本慎太郎。放送前は、“陽キャ”で知られる森本が、卑屈さのにじみ出る山里に寄せるのは「不可能では?」と懸念する声も多く聞かれた。しかし放送がスタートすると、「ちゃんと山ちゃんに見える!」と多くの視聴者に驚きをもたらした。

 ただ、今回の山里役は森本にとって相当の準備が必要だったようで、先月15日放送のラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)に出演した際には、役作りの苦労を吐露。

 森本いわく、もともと「(自分の中に)本当に山里さんの要素がゼロ」だったため、山里関連の映像やネタ、ラジオを聞き込むことで「しゃべりやクセ、強弱、アクセントのつけ方、自分がエピソードトークを話す時のオチに持っていくまでのワードとして残したい言葉を、どういう感じで組み立てるか」をとことん研究し、「自分の中に落とし込んでいく」作業を重ねたとか。その結果、山里の持ち味である「妬み・嫉(そね)み」の感情が森本の中でも湧き上がってきたという。

 最近では、昨年4月期の『ナンバMG5』(フジテレビ系)で演じた大丸大助役や、同7~9月に『ZIP!』(日本テレビ系)内ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』の錦鯉・長谷川雅紀役といった、原作モノのキャラクターや実在モデルが存在する役が続いている森本。そのカメレオンぶりから「Jのロバート・デ・ニーロ」との呼び声も高い彼は、『だが、情熱はある』の出演後、さらにドラマ界での需要が高まりそうだ。