殺害されたボブ・リー殺害されたボブ・リー

送金アプリ「Cash App」の創業者ボブ・リーが殺害された事件で、新たな事実が明らかになった。

4月上旬、米サンフランシスコ市内の路上で刺され命を落とした、送金アプリ「Cash App」の創業者ボブ・リー。

事件から数日後、サンフランシスコ警察は、かねてからリーと面識のあったニマ・モメニという男を逮捕したと発表した。ニマ・モメニはその後、殺人罪で起訴されている。

そんな中New York Post紙が、2人の関係に関する詳細を報じている。

今回の事件は当初、治安が良いとは言えないサンフランシスコで、無差別的に起きたものと考えられていた。しかし捜査が進む中で、リーが、ドラッグや性に奔放(ほんぽう)な人々が集まる、アンダーグラウンドなパーティーに出入りしていたことが明らかになったのだ。

このパーティーは、「ザ・ライフスタイル」と呼ばれていたという。

そして、この「ザ・ライフスタイル」に、リーとともに出入りしていたのが、容疑者ニマの妹カザール・モメニ(37)だった。

パーティーをよく知る人物によると、リーとカザール・モメニは親密な関係にあったことから、「いつかトラブルに巻き込まれるのではないか」と気にかけていたという。

なお、検察は事件について、パーティーとカザールへの関与をめぐってリーとニマが口論になり、エスカレートしたのではないかと述べている。

Googleのプログラマーとして実績を重ね、米モバイル決済大手の初代最高技術責任者(CTO)に任命されるなど、IT業界で確実に力をつけていたリー。

そんな熱心な仕事ぶりの一方で、リーの友人たちは、彼がプライベートでケタミンやコカインを摂取し、アンダーグラウンドなパーティーに参加するため世界中を旅行するなど、乱れた生活を送っていたと語っている。