暑い夏になると飲みたくなるクリームソーダ。シュワシュワのソーダに上に、アイスがのったクリームソーダは、大人も子どもも楽しい気分になる飲み物なのではないでしょうか。今回は、とびきり美しいクリームソーダと出会えるお店を見つけたのでご紹介したいと思います。

 

『GUUUTARA COFFEE』の名前の由来は愛猫！？

訪れたのは『GUUUTARA COFFEE（グータラコーヒー）』という名前のお店。実はこのお店、固定の実店舗を持たず、“間借り”で営業をしているお店です。

オーナーの佐藤さん。壁には“スコ座り”がかわいい猫のポスター

もともとスターバックスコーヒーで働いていた佐藤さんが、『GUUUTARA COFFEE』というお店をはじめたのは1年半ほど前。独立する際、コーヒーの知識と経験、そして得意のスイーツ作りを活かし、コーヒーとスイーツのお店をやることにしたのだそう。

気になるのが、一度耳にすると忘れられないお店の名前『GUUUTARA COFFEE』。由来を聞いてみると、「飼っていた猫の座り方がぐーたらしているように見えたんですよね。スコティッシュフィールド特有のスコ座りとも呼ばれているんですけど。そこから取りました。“ぐーたら”という響きもお客さんに覚えやすいようです」とのこと。

スコ座りのかわいらしい愛猫のイラストはお店のアイコンにもなり、オリジナルグッズとしても販売しています。

 

間借りする場所によって変わるメニュー

@nougarsato

さて、今回のお目当てはクリームソーダ。『GUUUTARA COFFEE』のInstagramにはワイングラスに盛り付けられた美しいクリームソーダがずらりと並んでいます。ワイングラスに入ったクリームソーダって少し珍しいですよね。

「喫茶店にありそうなメニューを出そうと思いクリームソーダを作り始めました。最近間借りしている場所にあるワイングラスがとてもきれいだったので、そのグラスに合うクリームソーダを作ろうと思ったんです」とその理由を教えてくれました。間借りスタイルということで、出店する場所によって設備や備品が違うので、メニューは都度変えているのだそう。

さっそくオーダーしようとメニューを見てみると、「雨の日に夢を探すようなクリームソーダ」「黄昏どきって指を鳴らしてクリームソーダ」「夢からさめて運命ひきよせるクリームソーダ」など、小説の一節のような名前が並んでいます。

「見た目だけきれいでも名前が追いついてこないのはな…と思い、ポエムのような名前をつけました。クリームソーダのレシピを考えてから名前を考えるんですが、いつも結構悩みながら考えています（笑）。クリームソーダのレシピは日頃からいろいろなものの色を観察して作って、名前はそこからフィーリングで付けています。

例えば、『夢からさめて運命ひきよせるクリームソーダ』は、エメラルドグリーンの海の夢を見ると思いが叶うというジンクスがあってそこから付けました」と佐藤さん。

「雨の日に夢を探すようなクリームソーダ」は梅雨限定だったり、1ヶ月半ごとに入れ替わる限定のクリームソーダには季節感を取り入れたりしているのだそう。その他、春夏秋冬で変わるシーズナルメニュー、そして、定番で提供しているクリームソーダもあります。

今回は「ゆらめくメロディ空にはなってクリームソーダ」と「波とはしゃいで雲をさそうよクリームソーダ」という名前のクリームソーダをオーダーしました。

「ゆらめくメロディ空にはなってクリームソーダ」は、スイカジュースにアイスやさくらんぼが添えられた夏感満点のクリームソーダ。グラスの底のはグリーンのシロップが入っていて、色合いもスイカそのもの！

「スイカって夏の定番ですが、実はあまり食べないですよね。食べるときは、縁側で空を見ながらみんなで食べるような団らんのイメージがあって、それをクリームソーダの中で表現できるといいなと思って作りました」。

さっぱりとした飲み心地のスイカジュースには実がゴロゴロ入っていて、食べごたえも◎。添えられたアイスやシャーベット、シロップが混ざって少しずつ味が変わるのも楽しいです。

「波とはしゃいで雲をさそうよクリームソーダ」は、まさに海のようなブルーのグラデーションが美しいクリームソーダ。

「『GUUUTARA COFFEE』のInstagramのアイコンがブルーなんですが、それをイメージしています。波のグラデーションを表現したくて、ブルーのゼリーの中にブルーベリーの紫色がじゅわ～と出てくるようにしています」。

底にある濃いブルーが深海のように、上部に添えられたブルーのゼリーが海面に浮かぶ泡のように見えてとっても涼やかです。ぷかぷか浮かぶブルーベリーは、たしかに波にはしゃいでるよう！

「メニューの名前を見るとどんなメニューかわからないので悩まれる方も多いんですが、ぜひフィーリングで選んでほしいですね。『どんなクリームソーダだろう？』と想像しながらメニューを選び、待っている時間もワクワクしてもらえたらうれしいです」。

自家製のフルーツシロップ

その他、グレープフルーツなどの柑橘をホームメイドシロップを使ったクリームソーダなど季節を味わえるメニューもあるそう。今後も、季節のフルーツを取り入れた新しいクリームソーダが登場するとのこと。どんなメニューが登場するか楽しみですね。

 

クリームソーダやコーヒーと楽しみたい甘さ控えめスイーツ

佐藤さんが作るスイーツも人気。今回はクラシックな盛り付けがかわいいプリンをオーダーしました。

「スイーツはどれも甘さ控えめにしています。食べていて疲れないスイーツを作りたいんです。プリンは固めの苦め、パンナコッタもほんのり感じる甘みにしたり。そうすると、クリームソーダなどの甘いものを合わせても甘い×甘いにならないですし、コーヒーとも合うんですよね」。

週末限定のウィークエンドケーキも人気。そのときに作りたいものや新しいものなど、週末だけのお楽しみメニューです。

 

チェリーやスパイスと楽しむ珍しいコーヒー

もともとコーヒーのお仕事をされていたということで、コーヒーのメニューも豊富です。コーヒーの焙煎も佐藤さんご自身が行っているとのことですが、お店同様に焙煎所も間借りなのだとか。メニューをよく見るとこちらも「チェリーアイスコーヒー」「スパイスカフェモカ」など見慣れないメニューが。

チェリーシロップを入れた「チェリーアイスコーヒー」をいただいてみましたが、甘いかと思いきやさっぱりとした後味とフルーティーな香りで飲みやすい！普段ブラックコーヒーを飲まないという方にも飲みやすい味わいです。

「ブラックコーヒーにチェリーのシロップはあまり合わせないんですけど、意外と合うんですよ。スパイス入りやコーヒーを使ったお酒など他であまり飲めないコーヒーも提供しているので、お好みのコーヒーを見つけてみてください」。

オリジナルで焙煎しているコーヒーとセレクトして仕入れている紅茶

コーヒーは、お店で豆を購入することも可能ですし、DMでオーダーして発送してもらうこともできます。

美しいクリームソーダや珍しいコーヒーとスイーツをお供に、のんびりぐーたら過ごす時間なんて最高ですね。間借りで営業する神出鬼没の『GUUUTARA COFFEE』。ぜひ、SNSで出店情報をチェックして訪れてみてください。

 

  • ■お店情報
  • GUUUTARA COFFEE
  • Instagram：@nougarsato
  • Twitter：@guuutaracoffee
  • ※出店情報は、Instagramをご確認ください。

 

提供・PARIS mag（シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン）

【こちらの記事もおすすめ】
＞今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
＞フランスの国民食！クスクスを使ったタブレのレシピ
＞おうち時間に作りたい！家庭で作るフレンチレシピ集
＞パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
＞2020年最新！パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選