ニューヨークで即興パフォーマンスをしたエド・シーラン
盗作疑惑裁判で見事勝訴した歌手エド・シーランが、車の屋根の上で即興パフォーマンスを披露し話題となっている。
米People誌によると、米ニューヨークでポップストアを開催していたエドは、店の外に現れるや、突如(とつじょ)歌を披露したという。
エドがツイッターにあげた動画には、黒のズボンに、青とオレンジ色のナイキの靴、黒いコート姿のエドが「行く前に一曲歌ってもいい?」と観衆に尋ねる姿や、ギターを片手に車の屋根の上で最新シングル「Boat」を熱唱する様子が収められている。
エドといえば、2014年にリリースした曲「Thinking Out Loud」のコード進行とリズムが、歌手マーヴィン・ゲイの楽曲「Let's Get It On」(1973)に似ているとして、同曲を共作した歌手エド・タウンゼントの遺産管理者から著作権法違反の訴訟を起こされていた。
この裁判にて、エドは敗訴した場合、音楽活動を引退する可能性を示唆。このことからファンの間では不安や心配の声があがっていたが、5月4日(現地時間)、米ニューヨークの連邦陪審はエドに責任はないとの判決を下した。
話題をよんだ裁判で勝訴した翌日、大勢のファンの前で即興パフォーマンスを披露したエド。訴訟に勝って安心したのか、演奏中のエドはとても機嫌が良さそうだ。
なお、先述の判決後、エドは集まった報道陣に対し「裁判の結果にとても満足しています。本業(音楽業)から引退する必要はなさそうです」と述べ、安堵した様子を見せた。しかしその一方で「(原告側の)このような根拠のない主張が、裁判になることは一切許されませんし、信じられないほどイラだちを感じています」とも語り、この種の訴訟はミュージシャンにとって、いかに脅威であるか明かしていた。
「創造的なプロセスが続くようにするために、今回のような主張は止めないといけない。それで私たちはみんな音楽制作に戻ることができる。それと同時に、私たちには、著作権を守るプロセスを支持する、信頼できる本物の専門家が絶対に必要だ。ありがとう」
盗作裁判で勝利し、音楽キャリアをこれからも続けていくことになったエド。新アルバムでは大切な娘についても歌っているが、今度はどんな曲をリリースしてくれるのか。期待がふくらむばかりだ。