――ご自身のプログラムで好きなものを強いて挙げるとすると何でしょうか?
友野 「スケーターとして成長できたという思い出も込みなのですが、ジュニア時代の最後の年の『巴里のアメリカ人』は僕のイメージをガラッと変えてくれたプログラムで。かなり完成されたプログラムだったのですごく印象に残っていて、好きだなと。あとは『ウエスト・サイド・ストーリー』や『La La Land』…僕は自分で自分のプログラムを好きになるようにしていて、毎年毎年『いいな』と思って終えれるようにしているので、どのプログラムにも愛を持っているかなと思います」
宇野 「僕は一希くんとは逆で、過去に滑ってきたプログラムで自分が好きだと思えるプログラムにまだ出合えていないというか…。プログラム自体が悪いのではなく、僕にとって好きか好きじゃないかは“自分が自分でそのプログラムを見たい”と思えるプログラムにまで完成させられたかというところに基準があって、過去のプログラムではそれはまだ一度もありません。『自分の好きなプログラムがない』というのは、そういう理由になります。今回のエキシビションナンバー(「Come Together』)は、作りたてにしては手応えもあり、好きなプログラムではありますが、ジャンプを入れるようになって何度も滑り込んでいく中で、自分が好きだと言えるプログラムになればいいなと思っています」
宇野選手は、今後「プリンスアイスワールド2023-2024 佐賀公演」「ワンピース・オン・アイス」「THE ICE」など多数のアイスショーに出演予定。宇野選手のさらなる進化を現地で目撃してください。詳しくは各ホームページをチェック!
撮影/丸山慎一