――同年代の俳優の方も多かったですが、ベテラン俳優の方々との共演はいかがでしたか?
「先輩方の演技を見ながらとにかく感嘆していました。『A-TEEN』の時に悩んでカメラの前で固まっていましたが、『SKYキャッスル』で素晴らしい先輩方、同年代、お兄さん・お姉さんたちの演技を見ながら、少しカメラと仲良くなれたというか、負担が減ってまずはできることをしてみて、ゆっくり緊張が解けていった時期だったと思います」
――「人間レッスン」はいかがでしたか?
「作品を準備する瞬間から終わる瞬間まで本当に熾烈(しれつ)でした。Netflixのドラマの主人公ということにプレッシャーを感じましたし、今まで生きてきた中で、僕が演じたジスのようなキャラクターを見たことがありませんでした。 本当に難しくて、台本を広げてみても何も思い浮かびませんでした。どうすればいいのか、ずっと考えて休みの日にも遊ばず、台本だけを見て、完全に役に没頭しようとしていましたね。本当に本当に大変でした。ですが、今思うとあの時ほど演技にすべてを注ぎ込んだこともなかったと思います。振り切った感じの題材だったので、ただありのまま表現してみたり、叫んでみたり。全部やってみたりしましたが、それが逆にすごくよかったのではないかと思う作品です」