・あるファンがSNSで、入隊中のBTS(防弾少年団)J-HOPEの献立メニューを紹介している。
・メニューは海外ファンもイメージしやすいように英語で翻訳され、料理のイメージ写真も載っている。
・しかし、現役兵からは「実情とは違う」「彼だけが特恵を受けていると思った」という反応が寄せられているという。


現在は軍服務中のBTSのJ-HOPE

4月18日に入隊した、BTS(防弾少年団)のJ-HOPE。入隊日には久々にメンバー7人が集結し、大きな話題となった。

あれから約20日が過ぎ、SNSには、彼の軍生活が垣間見られる写真が度々上がり、注目を集めている。

ツイッターには、J-HOPEが食べている日々の食事メニューを紹介する、ファンのアカウントも登場。

そのアカウントは、毎日の献立を写真付きで投稿し、メニューを英語に翻訳して掲載するなど、海外ARMY(アーミー:BTSファン名称)も把握できる内容となっている。

入所初日の投稿は、表示回数が50万回を超えており、J-HOPEの軍生活を心配するファンらが、大きな関心を寄せたことがよくわかる。

ところが、このアカウントの投稿が思わぬところで議論となっているよう。なんと現役兵たちの怒りを買ってしまったというのだ。

韓国の各種オンラインコミュニティーなどには、現役兵と思われるネットユーザーからのコメントが殺到。

「女性たちは軍隊の現実を知れば、あのように(写真を)合成できない」「ARMYたちが、J-HOPEが食べる実際の献立を見たら気絶するだろう」などといった声が上がっている。

実は、ツイッターにアップされている献立の写真は、国防部の公共データポータルに公開されたメニューを参考にして合成された、“イメージ写真”。

つまり、兵士らに提供された実物の写真ではなく、あくまで、献立名だけではわからない韓国料理を、世界中の人がイメージしやすいように、写りがキレイでおいしそうな画像を切り貼りして作られた、合成写真なのだ。

そのため、完成した“イメージ写真”は、量もモリモリで、充実したメニューに見える。

だからこそ、多くの韓国男性たちから「実情とは違うんだけど‥」といった批判的な反応が多く寄せられてしまったのである。

写真を見た人の中には「J-HOPEだけが訓練所で特恵を受けていると思った」と、あたかもスターの彼だけに特別メニューが出されていると勘違いするネットユーザーも。そのため、彼への良くない噂も広まり始めた。

他には、もともと軍生活の処遇改善を訴える声が上がっていたことも影響し、「改善すべき点が多いのに、このようなやり方で良いイメージが定着すれば改善がさらに難しくなる。現役兵のことも考えてほしい」という意見や、「むしろ現実的な写真を載せなければならない」「そうしてこそ、兵士の献立に国際的関心が高まり、献立のクオリティーもさらに良くなるだろう」といった主張も。

この議論に注目が集まると、献立を紹介するアカウントの運営者は「公開された食品トレーの写真で正確なのは、メニュー情報だけ。イメージ画像は、様々な食べ物の写真を合成してアップしたもの」と釈明。

そして「誤解が生じないでほしい」と伝えると同時に、「チョン・ホソク(J-HOPE本名)訓練兵が軍でよく食べて元気に過ごすことを願うファン心で運営している」と説明した。

実は、J-HOPEは、入隊時にも「陸軍の“特恵”を受けたのではないか?」という疑惑に包まれた。

それは「部隊への出入りは、入営車両1台のみ可能」と案内されていたにも関わらず、J-HOPEをお見送りに行ったメンバーたちが乗った数台の車が特別に通行を許可された、というもの。

これについて、ある韓国メディアが彼の特恵疑惑を提起したのである。

しかし陸軍側は「安全統制目的で入隊将兵が搭乗した車両1台だけに出入りを許可しているが、やむを得ない事情がある場合は、数台の車両も出入り可能」と説明している。

このように、入隊後も相次いで持ち上がる、突拍子もない“優遇議論”。

ファンにとっては好ましくない状況だが、それだけBTSが、世界が注目するトップスターだという証だろう。