筒井が演じるのは、画家の向坂善紀。城は向坂が営む「アートギャラリー・コーサカ」に通う高校生の苅部匠吾に扮(ふん)する。
高校で美術部に入っている匠吾は、向坂のアトリエを訪れる。匠吾は向坂の実の息子だが、現在は離婚しているため、新しい父親のもとで暮らしていた。匠吾は、現在の父親に絵を描くことを禁じられているため、向坂のアトリエをたびたび訪れては、昔一緒に描いた絵の話に花を咲かせるのだった。向坂は匠吾に絵の才能があると思っており、匠吾自身も美術の道に進みたいが、現在の父親であり歯科医師・苅部達郎(浜田信也)は、匠吾を医学の道に進めさせようとしていた。匠吾の悩みを聞いた向坂は、達郎をアトリエに呼び出し、匠吾が抱えている悩みについて伝える。しかし、2人の話は口論へと発展してしまう。