・EXOのカイが、急遽2023年5月11日に入隊することが決まった。
・急な発表となったこと、カイの配属先が『社会服務要員』であることが話題となっている。
・本記事では、除隊済または現在入隊中の韓国有名芸能人を配属先別にご紹介。
SMエンターテインメント所属グループ『EXO』のメンバー、カイが急遽2023年5月11日に入隊することが発表されました。
2023年2月5日にメンバーのベッキョンが除隊したことで、EXOは2019年以降初めて”完全体”の状態が可能に。ファンからは約5年ぶりとなる完全体でのカムバック活動が期待されていました。
カイの入隊が迫っていることはファンの間では共通認識だったようですが、あまりにも突然の発表にファン達も戸惑いを隠せなかったようです。
しかしこの戸惑いはカイ本人にとっても同様だったようで、事務所からの発表と同日に行ったライブ配信では涙を浮かべるシーンも。
その後、5月9日に無料ファンミーティングを行うことを決定。YouTubeでの生配信も発表され、大きな注目を集めています。
そして、もう一つ注目を集めたのが『社会服務要員』としての配属となったこと。
2023年1月にVIXXメンバーのラビが、てんかんの症状を装い『社会服務要員』として入隊したとする”兵役逃れ”疑惑が報じられました。
この一連の騒動によって、世間的にも韓国芸能人の兵役配属先に対する関心が高まっているようです。
そこで本記事では、入隊後の配属先について改めて解説するとともに、各部隊に配属された韓国有名人を調査しました。
★入隊後の配属先とは
一般的な韓国人の男性は、19歳になる年に検査をして等級の判定を受けるとのこと。
1~3級までは『現役兵』としての服務。4級は補充役として『社会服務要員』等に配属されることになります。
また5級から7級の判定を受けた場合は『免除』となる可能性も。
入隊後の配属先は、検査の結果や本人の志願によって決定されることとなります。
配属先は大きく分けて『陸軍』『海軍』『空軍』『海兵隊』の4つで、陸軍以外の部隊は志願制。
その他にも『義務警察』や『社会服務要員』といった配属先があります。
それぞれの部隊はどんな特徴を持ち、どんな芸能人達が配属されてきたのでしょうか。
★陸軍
・BTS ジン、J-HOPE
・2PM テギョン
・ソン・ジュンギ
・カン・テオ ほか
最も多くの韓国人男性が配属されるという陸軍。入隊中のBTSジン、J-HOPEも陸軍で服務しています。
2PMのテギョンは、アメリカ永住権を所持していたため兵役免除の対象でしたが、それを放棄して入隊を志願。”韓国男児”として認められたテギョンは、復帰後ますます人気を高めました。
入隊直前に出演したドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で大ヒット俳優となったカン・テオも、現在陸軍で服務中。
★海軍
・パク・ボゴム ほか
パク・ボゴムが配属されたのは韓国海軍軍楽隊の文化広報兵。軍楽隊は一般的な海軍兵の服務内容とは異なり、式典やイベントで広報活動をする”海軍の顔”。彼は父親の影響で海軍を志願したとのことでした。
大学生時代ミュージカルを専攻していたパク・ボゴムは、ピアノ分野を志望して軍楽隊の狭き門を突破。
服務中は模範的な兵士とされ、除隊後の2022年も海軍広報のため『韓民国海軍護国音楽会』のMCを務めるなど、”人格者”のイメージを強めました。
★空軍
・チョ・インソン
・ユ・ヨンソク
・ウィ・ハジュン ほか
最も競争率が高いと言われているのが空軍。頭脳労働も伴うため配属には筆記試験があり、学業での優秀な成績や語学能力も必須となるようです。
空軍軍楽隊に所属していたチョ・インソンは2011年に除隊した際に、空軍のイメージアップに寄与したとして表彰されました。
『イカゲーム』でブレイクしたウィ・ハジュンも空軍の出身。服務可能な20歳(*兵役法による年齢計算)になってすぐに入隊し、除隊後から本格的に俳優活動を開始しました。
★海兵隊
・ヒョンビン
・ユン・シユン
・SHINee ミノ
・Block B P.O ほか
最も過酷な部隊として知られる海兵隊。この部隊で服務した男性は”韓国男児が認める男の中の男”として一種のステータスを得るのだそう。
海兵隊に配属された韓国芸能人の中で、おそらく最も著名な人物だと思われるのがヒョンビン。人気絶頂の中、海兵隊に志願して入隊したことが話題になりました。
”好感度俳優”ユン・シユンは、水への恐怖心を克服するために海兵隊に志願したと明かしたことも。
Block BのメンバーP.Oは2022年3月に入隊し現在服務中。同年12月には『海兵隊定期演奏会』のためにBlock Bメンバーが集結、完全体で友情公演を行ったことが話題になりました。
★義務警察
・東方神起 チャンミン
・イ・ジェフン
・SUPER JUNIOR シウォン、ドンヘ ほか
治安業務のサポートや、要人警護、デモ鎮圧などが主要業務である『義務警察』。チャンミンやシウォンなど、多くの人気アイドルが名を連ねています。
主に民間行事に動員され、軍服務中であってもファンと触れる機会が多いのがメリットです。
しかし、今年5月で廃止が正式決定され、今後『義務警察』出身芸能人は見られなくなりました。
★社会服務要員とは?
では、今回EXOカイが配属されることで改めて注目が集まった『社会服務要員』は、どういった点が『現役兵』と異なるのでしょうか。
『社会服務要員』は、健康上の理由や家庭の事情で現役兵としての服務が難しい場合に、代わりに公的な機関で働くことで服務したと見なされます。
カイが社会服務要員となった理由はまだ明らかになっていませんが、数年前に父親を亡くしているため、おそらく『家長』となっているからではないかと推測されています。
韓国芸能人関連のニュースでは『社会服務要員』として入隊したという話はよく聞かれますが、一般の韓国人男性に比べ、その割合はかなり高いとのこと。
社会服務要員は自宅から通勤するため、言わば普通の会社員に近い生活を送るそうです。そのため寮生活をする現役兵とは大きく状況が異なるのだとか。
現在は『社会服務要員』と呼ばれているこの配属先ですが、2013年までは『共益勤務要員』や『共益』と呼ばれており、公平性を重んじる韓国では、これらの言葉自体にあまり良いイメージを持たない人も多いのだそう。
さらに『免除』ともなると、理由があったしても懐疑的な見方をする人も多く、その社会的評価は生涯付きまとう程だとも。
以前は現役兵の中に、通称『芸能兵』と呼ばれる慰問公演や軍の広報を行う部隊がありましたが、芸能人の不祥事が問題視され2013年に廃止されました。
”芸能人だから”その知名度や特性を活かして兵役に従事するという時代は、終わりに向かいつつあるようです。
芸能人にとって”イメージ”は商売道具。
近年行われていたBTSメンバーの兵役に関する議論、VIXXラビを始めとする”兵役逃れ”問題の影響を見ても、今後、韓国芸能人たちが入隊する際には配属先にも細心の注意を払う必要がありそうです。