609号室で暮らすマム(Ohm)はパブの経営者。酒と女遊びを繰り返していたある日、部屋で眠りに落ちたマムの前に、見知らぬ男性が現れる。初めて出会ったはずなのに「会いたかった」と言って強く抱きしめてくるその男性に困惑するマム。しかし、2人はそのまま体を重ねる。その後、マムの目の前で彼は何者かに銃で撃たれてしまう。その日以来、夢の中の見知らぬ彼のことが、マムの頭から離れない。女性と関係を持つことで彼を忘れようとするが、不思議な夢は繰り返され、毎晩609号室で彼と会う日々が続く。ある日、夢の中の世界が、現実世界の時間を逆走したパラレルワールドであることにマムは気付く。現実世界でも対面を果たした2人は、最初に出会った日が彼、デュー(Fluke)にとって“最期の日”であったことを知り、マムはその残酷な運命を変えようと決意する。