そこで、どうしても後攻の勝率が高い。2日間で8回の対戦、16組の芸人がネタを披露するのだが、先攻が勝ったのはたった1回で、マシンガンズVSランジャタイでマシンガンズが勝利した回のみだった。ちなみにこの日マシンガンズは一番笑いを取り、得点も289点とMAXを叩き出している。マシンガンズはこの日5番手の登場だった。前の4組よりも笑いがあったということもあってか得点は抜けていた。
そして、ランジャタイは逆に強いネタをやったのだが、日に恵まれずなのか、この日トップレベルでハマらなかった。お笑いライブは鮮度が命なのでこういう部分も面白いところではあるのだが……。対決バトルが終わると2組が登場しMCのマヂカルラブリー(29日)、トレンディエンジェル(30日)と絡むという決勝戦のような演出で、トークする場も設けられている。そして2組がネタを終えた後に得点を発表してリアクションがあるという形だ。
次に対戦する2組に渡すときにリセットされてしまうのだろうか、どうしても先攻が勝ちづらい。それは強い芸人が後攻に置かれている可能性が高いというのも実はある。1回戦でネタを披露した時に会場のウケがよく、選考委員の評価が高かった8組がポットAとして選ばれた。テンダラー、スピードワゴン、ジャルジャル、ギャロップ、囲碁将棋、三四郎、金属バット、ランジャタイ。この8組は各ブロックの最後に配置された。
なのでポットAに選ばれると2回戦、3回戦と後攻に選ばれることになる。そしてその選ばれたポットAからは決勝に8組中6組が選ばれている。選考委員の見る目に狂いはなかった。となると元々後攻が勝つ確率が高くなるのは仕方がない。2回戦で調べるとまた何かが見えてくるかもしれない、2回戦の対決バトルと32組16試合中後攻の勝つ勝率は13勝とやはりかなり後攻が有利となっている。これは今年が偶然そうなのか、来年は全く違うのか。このまま後攻の勝率が高くなり続けてしまうと不安になる芸人もいるかもしれない。気のせいならいいのですけど。