そして、「女王様に捧ぐ薬指」は、長尾演じる羽田綾華の弟・陸が主人公。恋愛小説家を目指す20歳の大学生・陸は、ある新人作家発掘コンテストで作品募集をしていることを知る。テーマは恋愛で、大賞受賞者への賞金は100万円。これに応募しない手はないと執筆に取り掛かるが、まともな恋愛経験がない陸は、すぐに行きづまってしまう。そんな陸を助けるのが大学の友人・望月レイ。レイは若者向けのマッチングアプリを陸に勧める。そして、半信半疑でアプリに登録した陸は、同い年で小説好きの女性・二階堂美咲(若月佑美)と知り合う。しかし実は、美咲は綾華が勤める結婚式場「ラ・ブランシュ」の社員で年齢は28歳。しかも、有名デザイナーを母親に持つ超お嬢様だった。
小説のネタ集めという不純な動機から始まる陸の恋。友人・レイとの関係も絡み合って展開する、まるで恋愛小説のような物語の行く末は!? “年下の貧乏大学生”と“年上の超お嬢様”が繰り広げる、逆転シンデレラストーリーが展開される。
陸は、「王様に捧ぐ薬指」では姉・綾華の結婚を怪しむ勘の鋭さを発揮しているが、本作では取材目的で始めたマッチングアプリで恋に落ちる。“年下の貧乏大学生”を、長尾がいかにフレッシュに体現するか注目だ。そして、若月が扮(ふん)するヒロインの美咲は、「王様に捧ぐ薬指」では綾華に反発の目を向ける役どころ。本作では、20歳だと年齢を偽って陸と距離を縮めていく“年上の超お嬢様”という立ち位置で、どのような表情を見せてくれるのか楽しみだ。