『ブレックファスト・クラブ』モリー・リングウォルドphoto : Universal/Kobal/Shutterstock
『ブレックファスト・クラブ』でクレア・スタンディッシュ役を演じたモリー・リングウォルドが、大ヒット映画の出演のオファーを“お断り”したことについて振り返っている。
モリーが断ったのはロマンチックコメディ『プリティ・ウーマン』の主役ビビアン・ウォード。本作で、ビビアンをジュリア・ロバーツが演じ、彼女の出世作となったことで知られている。本作は、リチャード・ギア演じる富豪エドワード・ルイスが、数々のビジネスイベントに同行するエスコート役として雇った娼婦ビビアンと絆を深めていくという物語だ。
『ブレックファスト・クラブ』のスターであるモリーは、キャスティングの過程でビビアン役を断った理由について、『ガーディアン』誌の取材に答えている。ジュリアの演技を賞賛した後、彼女はこのストーリーを楽しめなかったと説明。「ジュリア・ロバーツが出演していたのはすばらしかったけど、ストーリーがあまり好きじゃなかった。でも、何か嫌な感じがした。もっと暗い役があるような気がしてならなかった。やりたかったのに、できなかったの。ある種の役には若すぎたのよ。変な中途半端な時期だった」と振り返った。
『プリティ・ウーマン』の候補になる前、モリーはすでに長いキャリアを持っていた。舞台作品やシットコム「Diff'rent Strokes(原題)」に出演した後、1982年の『テンペスト』に参加。その後、1984年のジョン・ヒューズのヒット作『すてきな片想い』でブレイクし、1985年の『ブレックファスト・クラブ』、1986年の『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などに出演。しかし、モリーは、それまでの役柄のイメージから脱却し、より成熟したキャラクターに挑戦できる作品に出演することを望んでいたようだ。
最近では、『リバーデイル』で主人公アーチー(KJ・アパ)の母親であるメアリーを演じた。