〈ニュー・ホープ・クラブ〉Photo Credit:Joshua Fairbrother〈ニュー・ホープ・クラブ〉Photo Credit:Joshua Fairbrother

イギリス出身のイケメンポップバンド、〈ニュー・ホープ・クラブ〉リース・ビビィ、ブレイク・リチャードソン、ジョージ・スミスからなる3人組だ。同じくイギリスの人気バンド ザ・ヴァンプスの2016年のイギリス・ツアーでオープニングアクトを務め、2017年にはザ・ヴァンプスの来日公演でも演奏。

2017年5月に1st EP『Welcome To The Club』でデビュー。このデビューアルバムは全英アルバムチャートで、アリアナ・グランデビリー・アイリッシュらと並んで5位を記録! 2018年10月には2nd EP「Welcome To The Club Pt. 2」をリリース。この「Welcome To The Club Pt. 2」はイギリス、ドイツ他10カ国のiTunesで1位を獲得した。

さらにBTS(防弾少年団)V(キム・テヒョン)も、自身のライブ配信で「ニュー・ホープ・クラブがお気に入り」と発言。その情報がブレイクの耳に入り、Twitter上で交流が見られ両方のファンは大歓喜! 他にも、ENHYPENとのダンスコラボ動画をあげたり、P1Harmonyとのコラボ楽曲「Super Chic」をリリースするなどK-POPアーティストとの交流も積極的に行い、韓国でも大人気となった。

そんなニュー・ホープ・クラブは2019年11月、「LOVE AGAINツアー」の最終公演として渋谷WWW Xで初の単独来日公演を行った。この公演は早々にソールドアウトとなり、日本においても、彼らの人気が高いことが証明された。しかし、続く2020年、2回目の単独来日公演を実施予定であったが、新型コロナウィルス感染症の流行により惜しくも中止となった。

そして2023年4月20日、念願の来日公演が開催された。東京一夜限りとなった、恵比寿 ザ・ガーデンホールの会場には多くのファンが詰めかけ、ニュー・ホープ・クラブは3年ぶりのファンとの再会を喜んだ。

Photo Credit:Joshua Fairbrother

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「本当に長かった!」 再会を喜ぶ〈ニュー・ホープ・クラブ〉とファン

ほぼ定刻通り、ステージに登場したニュー・ホープ・クラブの3人。1曲目は、オランダの人気DJ R3HAB(リハブ)とのコラボや日本で撮影されたMVが話題となった「Let Me Down Slow」。早速、オーディエンスは大歓声をあげ「Baby, let me down slow~♪」の大合唱となった。続いては2022年にリリースした「L.U.S.H.」

▼New Hope Club, R3HAB「Let Me Down Slow」

「ハロー」というブレイクの呼びかけに、観客も「ハロー!」と応えた。「来てくれてありがとう! 最高の気分だ。会えない時間が長すぎた、本当に長かった!」 日本のファンとの再会を心待ちにしていた彼らの表情は、本当に嬉しそうだ。

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続いてアップテンポなナンバー「Getting Better」。「人生が良い方に進んでいるんだ どんどん良くなっていく どんどん良くなっていく」と歌う、キャッチーでレトロ調の高揚感のあるディスコ・ポップ・ソングだ。そしてブラジルの人気DJ ブルーノ・マルティーニとのコラボで話題となった「Somebody That You Loved」を熱唱。

 

客席にラブコール! 「ダイスキ」「カワイイ」日本語でファンとコミュニケーション

会場のボルテージが高まる中、何度も「サンキュー、トーキョー」「トーキョー」と口にした彼ら。MCの最中にオーディエンスと頻繁にコミュニケーションを取り、観客から渡された日本の国旗を掲げるワンシーンも。「I love you!」という客席からの叫び声には「I love you too」とファンへの愛を返してみせた。さらに、日本語で何度も「ダイスキ」「カワイイ」と、ファンへの感謝を爆発させていた。

また、ニュー・ホープ・クラブといえば、様々なアーティストのカバーでも有名。メジャーデビューし有名になった今でも、自らの原点となったカバー動画をYouTubeにたくさんアップしている。本公演でもマイリー・サイラスの「Flowers」のカバーを披露してくれた。

▼New Hope Club「Flowers」(原曲:Miley Cyrus)

ファンからのマリオ帽子をキャッチ! 客席へ降りてファンとハイタッチ

バラード曲「Just don't know it yet」では、3人が1本のマイクで美しい歌声を披露。オーディエンスはそのハーモニーに酔いしれた。そして「Whatever」の演奏中、ブレイクが何やら客席に合図。次の瞬間、観客から飛んできたスーパーマリオの帽子をキャッチ! そのまま帽子をかぶって「Whatever Whatever Whatever~♪」と歌い続けてしまった。これにはオーディエンスも大喜び! その次の曲「Walk It Out」ではリースもお化けの帽子をかぶり、ノリノリでファンサービス。「イエーーーーイ!」という掛け声に、客席も「イエーーーーイ!」と大盛り上がり

Photo Credit:Joshua Fairbrother

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そして最後の曲「Permission」の演奏中、とつぜんブレイクがステージを降りて客席へ。ファンとハイタッチをしたり握手をしたり、信じられないほどのファンサービスを行った。ステージに戻ったあとは、ブレイクがリースをハグ! メンバーへの愛も惜しみなく披露した。

演奏を終えたメンバーがステージから去ってからすぐ、客席からは「ニュー・ホープ・クラブ! ニュー・ホープ・クラブ!」と割れんばかりのアンコールが会場内に響いた。その期待に応えるべく、3人が再びステージへと姿を現した。そしてまたもや、ジョージが客席にギターのピックを投げ入れるというファンサービス!

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アンコール曲の「Call Me A Quitter」では、オーディエンスと一緒に「ラララ~」と大合唱となり、名残惜しそうな顔で演奏をした3人。そこでブレイクが「必ずまたすぐ日本に戻ってくるから。約束だ!」とファンに力強く宣言した。「プロミス(約束)」という言葉に力強さを感じたのは私だけではないはずだ。そしてアンコール最後の曲「Know Me Too Well」を終え、3年ぶりのニュー・ホープ・クラブの日本公演は幕を閉じた。

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(ライブレポート終わり)