松戸市の最新イベント情報をご紹介!森と遊び森を知る「オープンフォレストin松戸2023」と、松戸市立博物館の館蔵資料展「どきどきクロノロジー」について詳しく見ていこう。

普段は入れない森で自然に触れ合えるイベント


松戸市は、普段入ることのできない森を公開するイベント「オープンフォレストin松戸2023」を開催する。


緑の保全事業の一環として、2012年より開催されている「オープンフォレストin松戸」。市内各森で活動する松戸の里やまボランティアと、森の所有者の協力を得て実施するイベントとなっている。


森を訪れた人には、里やまボランティアが森の説明や案内を行う。また、ハンモックやブランコなど、子どもたちが楽しく遊べる工夫をしている。森の魅力を感じながら身近なみどりの大切さに目を向け、みどりの未来に思いを馳せる貴重なイベントだ。

「オープンフォレストin松戸」は、5月13日(土)~21日(日)に開催。会場は、市内17カ所の民有林と根木内歴史公園および21世紀の森と広場。荒天の場合は中止となる。なお、森には駐車場、トイレはない。

詳細は、イベント詳細ページで確認を。普段は入ることができない森での体験を楽しんでみては。

「オープンフォレストin松戸2023」詳細ページ:http://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/toshiseubi/midori/openforest.html

松戸市立博物館の館蔵資料展「どきどきクロノロジー」

注口土器 貝の花遺跡 縄文時代後期

また、今年で開館30周年を迎える松戸市立博物館では、千葉県誕生150周年、松戸市制施行80周年も重なっていることから、年月の重みを感じる佳節に合わせ、「時間」について考える館蔵資料展「どきどきクロノロジー」を開催する。

松戸市内にある約200の遺跡のうち、半数以上が縄文時代の遺跡だ。同展覧会では、松戸市域で見つかった縄文土器166点を展示し、「クロノロジー(編年)」の基本的な方法や理論をわかりやすく紹介する。クロノロジーとは、遺跡から見つかったものがいつ頃のもので、どのような順番で変化したのかを調べることを言い、考古学の中でも基礎的な研究分野の1つだ。展示は3章構成で、クロノロジーの基本となる方法を各章1つずつ紹介する。

深鉢形土器 (貝の花IV群) 貝の花遺跡 縄文時代後期

地面の下には古い土の上に新しい土が積み重なって地層ができており、上の方ほど新しくできた層だと言える。これを「地層塁重の法則」と言い、考古学ではこの原則を利用して上の層で見つかった土器ほど新しいと判断している。「I. 土の重なり、土器の古さ」では、松戸市小金原にある貝の花遺跡で見つかった土器を展示し、見つかった層との関係から土器ごとの古さ・新しさを紹介する。

注口土器 後田遺跡 縄文時代後期

また、縄文土器の形や文様には、さまざまな種類がある。これは長い時間の中で形や文様が少しずつ変化したためと考えられ、形や文様が似ていればいるほど、近い時期に作られたものと判断することができる。「II. デザインの変化」では、この方法に基づいて、松戸市域の各遺跡で見つかった縄文時代中期~晩期の土器を古い順に並べて展示し、どのような変化が見られるのかを紹介する。

I・II章で紹介されている2つの方法は、土器同士の相対的な古さ・新しさを判断する方法だが、土器が何年前に作られたものかを知ることはできない。具体的に何年前くらい前のものかを知るために、縄文時代研究では主に「放射性炭素年代測定」という方法を使っている。「III. 古さの測り方」では、放射性炭素年代測定の原理と、実際にわかった年代についてパネルで紹介する。

「どきどきクロノロジー」の会期は4月29日(土・祝)~6月11日(日)で、月曜日、5月26日(金)は休館。観覧料は無料だ。

さらに関連企画として、学芸員講演会「土器の古さの測り方」やワークショップ、ギャラリートークなども開催予定。事前申し込みが必要なイベントもあるため、詳細は展示案内ページで確認しよう。縄文土器からクロノロジーについて学べる松戸市立博物館の展示も要チェックだ。

館蔵資料展「どきどきクロノロジー」展示案内:https://www.city.matsudo.chiba.jp/m_muse/tenji/index.html

「オープンフォレストin松戸」「どきどきクロノロジー」をお見逃しなく!

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