ヘンリー王子と兄ウィリアム皇太子 photo : Shutterstockヘンリー王子と兄ウィリアム皇太子 photo : Shutterstock

現在、「違法に個人情報を入手した」とし、新聞社を訴えている英ヘンリー王子。今回ヘンリー王子の弁護士が、新聞社とウィリアム皇太子の関係について暴露した。

ヘンリー王子は現在、「電話のハッキングやボイスメールのメッセージを違法な方法で傍受し、また私立探偵を使って不正に個人情報を入手した」などとし、英The Sun紙を発行しているNews Group Newspapers社(以下NGN)を相手取り訴訟を起こしている。王子は1994年から少なくとも2016年まで、NGNによるハッキングを受けたと訴えているが、NGN側はすでに長い時間が経っている、つまり訴えるのが遅すぎるため裁判はできないとしている。

今回ロイター紙が入手した法的文書によると、ヘンリー王子の弁護士団は、NGNとウィリアム皇太子側の間で「秘密裏(ひみつり)に和解が成立していた」と主張している。さらに「NGNが、ウィリアム皇太子の訴えが裁判沙汰になるのを防ぐため、和解金を提案した。2020年に非常に大きな金額で和解をした」と書かれているという。

また、ヘンリー王子側はウィリアム皇太子が和解した理由について「ロイヤルファミリーのメンバーが法廷で、ハッキングされた機密性の高いボイスメールについて説明をしなくてはならなくなるのを避けるためだった」と説明している。

はたしてウィリアム皇太子は「巨額の和解金」を実際に受け取ったのだろうか。その金額などは明らかになっていない。