・4月24日、俳優としても大活躍中のソ・イングクが、日本での歌手デビュー10周年を迎えた。
・デビューを果たした2013年は、前年に主演したドラマ『応答せよ1997』が大ヒットし、大きな注目を集めていた頃。
・それから10年、彼にとって最高の1年になったであろう、2013年当時の活躍を振り返る。


日本での歌手デビュー10周年を迎えた、ソ・イングク

俳優そして歌手として高い人気を誇るソ・イングク。彼が、4月24日に日本での歌手デビュー10周年を迎えた。

日本のツイッターでは「#seoinguk_JAPANDebut」などのハッシュタグがトレンド入り。

SNSには、各所の街頭ビジョンで流れたお祝い広告の映像などが投稿され、日本ファンからのおめでとうコメントがたくさん寄せられている。

ソ・イングクは、2013年4月24日に、シングル『Fly Away』で日本デビュー。

当時の彼は、初の主演ドラマが韓国で社会現象を巻き起こすほど大ヒットし、俳優として一躍脚光を浴びていた時期。

この年は、俳優ソ・イングク、歌手ソ・イングクの地位をさらにもう一段アップさせた、最高の一年だったと言える。

そこで日本デビュー10周年を記念し、彼のキャリアを語る上で絶対に外せない、スペシャルな出来事をプレイバック。

人気も知名度も急浮上させた、2013年当時の活躍をご紹介する。

ソ・イングクの芸能界デビューは、2009年にMnetのオーディション番組『スーパースターK』で優勝したことがきっかけ。

彼は、韓国で有名な歌手ソン・シギョンやパク・ヒョシンなどが所属していたゼリーフィッシュエンターテインメントと契約を結び、公式的な歌手活動を始めた。

デビュー初期の楽曲『부른다(プルンダ/2009)』『Love U(2010)』は、発売するやいなや音源チャートを席巻し、瞬く間に人気に。

しかし、『スーパースターK』出身の彼は、当時Mnetが音楽専門のケーブルチャンネルという位置づけだったため、地上波チャンネルの牽制を受け、地上波の音楽番組に思うように出演できない悔しさを経験する。

そして彼は、2012年3月から放送された、地上波のKBSドラマ『ラブレイン』で演技に初挑戦する。

このドラマは、チャン・グンソクと少女時代(SNSD)のユナが主演を務め、日本でも大人気となった作品。1970年代と2010年代のラブストーリーが描かれており、2人は過去と現代で一人二役を演じている。

ソ・イングクは、ある俳優の青年時代の役として、物語の前半に登場する。

本来、彼の出番はそこで終わりのはずだったのだが、制作陣が「ちょい役では惜しい、もっと彼の演技が見たい」と言ったことで、彼は現代のシーンで再び登場することに。

このドラマを通じて、俳優としての可能性を示した彼は、あるドラマの主演に抜擢される。それが、後に韓国で社会現象にもなった、tvN『応答せよ1997』である。

tvN『応答せよ1997』で主演を務めたウンジ(左)と、ソ・イングク

2012年7月から放送されたドラマは、高視聴率をマークし、大ヒット。

この年の各種授賞式では、“人気賞”や“男性新人賞”などを受賞し、俳優としての知名度と人気を爆発させるきっかけとなった。

それと同時に歌手としても活躍。W主演を務めたガールズグループApink(エーピンク)のウンジと歌った、ドラマOST『All For You』が大きな注目を集め、音源チャートをオールキル。

ソ・イングクは、Melon、ガオンチャート、MAMAなどの授賞式で受賞。歌手としても、地上波攻略と大衆的な認知度を得ることに成功した。

そして迎えた10年前の2013年。

俳優、歌手としての歩みに弾みをつけた彼は、同年4月にリリースした楽曲『笑って泣いて』で、韓国の地上波3社の音楽番組に出演する。

これは『スーパースターK』出身者としては、初のこと。彼の出演以降、同番組出身の歌手が比較的自由に地上波音楽番組に出演できるようになったと言われている。

同年8月には、地上波のSBSドラマ『主君の太陽』に出演。

コン・ヒョジン、ソ・ジソプと言った実力派俳優にも負けない存在感を見せつけ、この年の『SBS演技大賞』では、“ニュースター賞”を受賞した。

SBS『主君の太陽』ショッピングモールの警護チームの室長役で出演

また、同ドラマのOSTでも活躍した彼は、Melonをはじめとする各種OSTのチャートで1位を獲得。

そしてこの年の年末、自身の名を冠した単独コンサートを開催、さらには『KBS芸能大賞』では、なんと司会にも大抜擢。

俳優か歌手のどちらか一方ではなく、両方をしっかりと手中におさめた彼は、芸能人として大きく開花した1年を締めくくった。

忘れてはいけないのは、彼がこの一躍スポットライトを浴びた2013年の4月24日に、日本デビューを果たしていること。

これは“偶然”かもしれないが、日本デビューが、彼に大きな幸運をもたらすきっかけになった(?)と考えるのは、都合が良過ぎるだろうか!?