森田が演じる早川麻衣は、東京で派遣社員として働く傍ら、小説家を目指し文学賞に作品を応募しては落選する日々を送っていた。そんなある日、派遣先から契約を切られ、ラストチャンスと応募した賞にも落選。希望を失いかけた矢先、ある出来事をきっかけにバラバラになっていた高校時代の親友たちと10年ぶりに再会する。何もかもうまくいかず人生に悲観していた麻衣は、親友たちとの再会をきっかけに前向きな気持ちを取り戻しながらも、実は10年間、親友に抱き続けた罪悪感に苦しんでいた。
2019年に社会現象を巻き起こした配信ドラマ「全裸監督」の黒木香役で注目を集めた森田にとって、「バイバイ、マイフレンド」は地上波連続ドラマ初主演作品となる。森田は「私に主演が務まるのだろうかという緊張感に覆われつつ、主人公は描かれる背景が一番多い役なので、演じる上で人一倍の景色を見ることができるんだなと、高揚感もありました」と心境を明かしつつ、脚本を読んで「私の頭の奥の方で眠っていた高校時代の記憶が、苦くてきらめいていて、懐かしいような気持ちで色づいてよみがえっていくような感覚がありました。友情を育む上で誰もが経験してきた要素がたくさん詰まっていて、すぐ隣で寄り添ってくれているような温かいお話だと思いました」と作品の印象を語る。
役柄に関しては、「高校時代に置いてきてしまった後悔を10年後の今も見つめ続けている役なので、何をしていてもそのキュッと締めつけられるような感覚は大事にしたいなと思っています。けれど人間なので、後ろめたさがある中でも、楽しい時は心から笑うことだってあるという感覚も同時に忘れないでいたいです」と意気込む。