7月に入ると、フランスではヴァカンスシーズンに突入します。しかし今年は、新型コロナウィルスの影響で、なかなか予約に踏み切れない状況でした。
そんな中6月22日からロックダウン解除第3段階になり、全国的にレストランや美術館などが徐々に再オープン。ようやく以前と同じ生活に戻りつつあります。ヴァカンスを大切にするフランス人にとって、今年の夏休みはどうなるのでしょうか?現地の様子をレポートします。
今年のヴァカンスはスロースタート
長期にわたるロックダウン状態が解除されたフランス。6月2日に100km圏内の制限がなくなってから、フランス政府は日本の『GO TO トラベル』のような政策を取ってきました。内容はヴァカンス予約を対象に、国鉄SNCFや宿泊施設などの無料キャンセル制度を促し、予定が立てやすくするというもの。
気の早いフランス人は、この時期から仮予約を本予約に切り替えた人も多かったよう。とはいえ、6月上旬はまだ不安な状況だったので、今年はゆっくり計画を立てる人が多いという印象。実際友人に聞いてみると、6月末の時点でまだ予定を立てていない人が多かったです。
キャンプ場でのんびりするのが夏の定番
フランスのヴァカンスはとっても長い。学校の夏休みはたっぷり2ヶ月ですし、 大人も夏季休暇を3~4週間取る人がほとんど。そのため、おのずと旅の仕方もゆったりとしたものになります。海辺のレンタルハウスを長期で借りたり、キャンプ場を点々としながら南下していったりと、毎年計画的に1ヶ月ほどの旅に出る人が多いのです。
こんな海岸の目の前にあるキャンプ場もあります。テントタイプやバンガローで海の音と朝日で目覚める日々なんて、素敵ですね!
スポーツ施設を併設している施設も多いので、中学生や高校生になっても楽しめるイベントもたくさん。ヴァカンス中にお友達を作ったりするそうです。
フランスでは田舎にセカンドハウスを持つ人も多く、家族でそこに集まってスポーツなどをして過ごすことも。スイミングや乗馬、ゴルフ、マリンスポーツ教室も盛んで、毎年教室に通ってはテストを受けて免許を取得することも可能。ヴァカンスを利用して、目標を達成する人もいるんですよ。
広い海と空の目の前でリフレッシュ!
ロックダウン解除後、「外に出て、広々としたところで空気を吸いたい!」と切に願っていた我が家。ヴァカンス期間に入ってすぐ、家族の持つ海辺の家へ1週間行ってきました。
ノルマンディーの海岸は、白い砂浜と満干の差が大きい浅瀬の続く海岸線が有名。干潮時の浅瀬では、赤ちゃんでも遊べる水溜まりができますし、夕方には乗馬クラブの馬たちがお散歩にやってきます。あまりに気持ち良さそうで、私も来年は乗馬を始めようかと検討中です。
これは、公園内のミニゴルフです。18ホールあり、障害物があったりといろいろと工夫を凝らされているので、“ミニ”ながら結構難しい!みんなで盛り上がりました。
海岸は広く、潮風が気持ちいい。ゆったりと過ごせる海岸は、新型コロナウィルスの影響でパリに缶詰になっていた身も心も癒してくれました。
まだまだ始まったばかりのフランスの“ヴァカンス”。これからも感染症の予防はしっかりしつつも、いろいろと旅をして、家族との時間を楽しみたいと思います。その様子はまたの機会にご紹介しますね。
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