・4月20日、ASTRO(アストロ)メンバー ムンビンの悲報が届き、韓国だけでなく、日本も大きな悲しみに包まれている。
・もともと子役出身の彼は、人気ドラマ『花より男子～Boys Over Flowers』や東方神起のMVに出演した。
・“リトル東方神起”として注目を集めたムンビンは、事務所でも一番の古株となり、長きに渡り活躍してきた。
4月20日未明、悲報が飛び込んできた。
ASTRO(アストロ)の所属事務所ファンタジオは「4月19日、メンバーのムンビンが突然私たちのそばを離れ、空の星になった」と伝えた。
突如伝えられた悲しいニュースに、韓国だけではなく、日本でも大きな悲しみと衝撃が広がっている。
ASTROは、2016年2月に6人組グループとしてデビュー。2023年2月にメンバーのラキが脱退し、5人体制となったばかり。
ムンビンの武器は、何と言ってもダンス。グループのメインダンサーを務める彼は、圧倒的なダンススキルでファンを魅了。グループのパフォーマンスを盛り上げてきた。
そしてアイドルの他に、俳優としても活動。2019年には、JTBCドラマ『十八の瞬間』に出演し、転校生チェ・ジュヌ(オン・ソンウ扮)の唯一の友人となる、心優しい人気者チョン・オジェを好演した。
ムンビンは、 1998年1月26日生まれの25歳。彼の芸能活動デビューは、実はASTROではなく、子役としてのスタート。
芸能界に足を踏み入れたきっかけは、母親の影響であり、本人が覚えていないほど、とても幼い頃だったという。
2009年には、多くの視聴者に愛された名作ドラマ、KBS2『花より男子～Boys Over Flowers』にも出演。
彼は、F4メンバーであるソ・イジョン(キム・ボム扮)の幼少期を演じ、子役俳優デビューを飾った。
この頃、子役時代からムンビンを担当していた所属事務所の室長が独立し、2008年9月にファンタジオ(当時N.O.Aエンターテインメント)を設立。
そのため、自然と彼も事務所を移り、ファンタジオの練習生となったそう。
現在は、当時の代表取締役がすでに事務所を離れているため、実質上、ムンビンが社内で最も所属期間が長いのだという。
そんな子役時代から長く活躍してきたムンビンだが、彼の存在が世に広まるきっかけとなったのが、東方神起(TVXQ)との共演だった。
彼はドラマデビューの前に、2006年にリリースされた東方神起の楽曲『風船(Balloons)』のミュージックビデオ(MV)に、幼少期のユンホ役で出演しているのである。
この頃ムンビンは、まだ8歳(日本年齢)。幼い彼のかわいらしい笑顔を見ると、今も何一つ変わっていないことがよくわかる。
そして彼は、MVだけではなく、当時人気だった韓国のバラエティー番組『スターキング』でも東方神起と共演し、話題となる。
ムンビンが、“リトル東方神起”の1人として登場したからである。彼はそのかわいらしさから、多くの人に愛された。
後にムンビンは、東方神起のメンバーとして活動していたキム・ジェジュンと、ラジオで共演。
その時、キム・ジェジュンから「この当時、僕たちのことを知っていて出演したんですか？」と聞かれ、次のように答えている。
「実は‥知りませんでした。歌手や芸能人を見て不思議だな～と思っていましたが、たいてい母に言われるがまま写真を撮っていました。でも『風船』のミュージックビデオがきっかけでアイドル、歌手という職業を知って夢が膨らみました。これが始まりでした」
ムンビンは、東方神起との出会いを経て、歌手の夢を育てるようになったようだ。
そしてその共演を機に、多くの人に名が知られる存在となった彼は、練習生時代には「ムンビン保護区域」というファンカフェもできた。
ファンカフェ：年会費などが不要な公式ファンコミュニティーサイト。アイドルから直接返信が来ることもあり、活動の告知や、ファン同士の情報交換や交流もできる。
彼は、ASTROとしてデビューする前から、すでに人気を集めていたのである。
ムンビンは最近、メンバーのユンサナとユニットを組み、精力的に活動していた。
そして、去る3月に韓国で行われたファンコンサート『DIFFUSION』の公演を皮切りに、ユニットとしては初となるワールドツアーの真っ最中。
日本公演も決定しており、5月20日には東京、22日・23日には大阪と、計3公演が予定されていた。
それだけに、SNSには「嘘でしょ」「嘘だと言って‥」と、彼の悲報を知った日本ファンからのコメントがたくさん上がっている。
それと同時に、優しい笑顔でほほ笑むムンビンの写真が添えられた、哀悼メッセージも続々と寄せられている。