稲葉は、江美の学生時代の友人であるサチコの夫・タケちゃんの同僚である岩崎役を務める。岩崎は、同僚のタケちゃんと共に江美の働くスナックに通う常連で、江美に好意を寄せる存在。そして、その江美が勤めるスナックで働く25歳女性・未来役に石川、江美が崇拝する占い師で、江美が何かを決断する時には、必ず頼りにする存在のレター先生役に橋本が配された。
稲葉は「言語化してカテゴライズすることはできるけれど、言葉にしてしまうと少し違うんだと思ってしまうような感覚が、絶妙に描かれている作品だと思いました。自分しか抱えていないのかもしれないという悩みも広げて見てみれば、たくさんの人が抱えている悩みなことが多い、けれどもその苦悩はやはりその人だけのもので。そんなそれぞれが孤独に抱えているものを劇的に解決するわけではないけれど、少し視界が明るくなるような救いを感じさせてくれると思います。岩崎という人間を真っすぐに演じさせていただきました。ぜひともご覧ください」と作品への思いを伝える。
石川は、ストーリーについて「原作を読んで、主人公たちの人生におけるリアルな描写やセリフに心を揺さぶられ、時には私自身にも突き刺さるものを感じました。どんなことがあっても自分が選んだ道を受け入れながら生きていくしかない。また、どんな時も、新しい一歩を踏み出す時がスタートラインなのだと、今作に参加させていただき、あらためて教えてもらいました」と感想を述べる。続けて、「そのようなメッセージを意識しながら、今回いただいた未来という役を演じました。未来も、いろいろな出来事を乗り越えて今は新しい目標を持ちながらスナックで働いている女性です。スナックに来たお客さんを楽しませるために一生懸命な姿や、プライドを持って働く姿、江美さんを優しく支えようとする姿など、未来のさまざまな顔を見ていただけると思います! 私がそうであったように、皆さんの背中も押してくれる作品になっているはずです。どうぞお楽しみに!」と役作りを明かし、作品の魅力をアピール。
橋本は「原作では一見して爽やかに見えるレター先生ですが、読み進めて行くうちにレター先生にもつらい過去があるのではないかと思い、役作りがとても膨らみのある楽しい時間になりました。入山法子さん演じる江美役との対峙(たいじ)シーンでは、レター先生の世界観で江美の不安定な心情を魅了するようなシーンになったかと思います」と撮影を振り返り、「視聴者の皆さまにも伝わっていただければうれしいです。シーズン2もパワーアップしていますのでぜひご覧ください」と呼び掛ける。