映画『聖闘士星矢 The Beginning』出演者ら映画『聖闘士星矢 The Beginning』出演者ら

新田真剣佑主演のハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』のジャパンプレミアが4月18日(火)に都内某所で開催。新田はもちろんのこと、ショーン・ビーンファムケ・ヤンセンら超豪華俳優陣、さらに吹き替えを担当した声優陣が出席した。

最初に本作の吹き替え声優陣である、ショーン・ビーンの吹き替えを担当した磯部勉、ファムケ・ヤンセンの吹き替えを担当した井上喜久子マディソン・アイズマンの吹き替えを担当した潘めぐみディエゴ・ティノコの吹き替えを担当した浪川大輔マーク・ダカスコスの吹き替えを担当した咲野俊介が登壇。

磯部は「こんな大きなイベントに呼ばれまして、昨日から血圧が上がりっぱなしで、何をしゃべって良いのかわからないで、ここに立っております。前評判が非常に良い映画と聞いており、これは責任重大だと最初のナレーションはガタガタ震え、緊張しながらマイクの前に立った思い出があります。しかし、劇場で観た際、音と映像のスゴさで度肝を抜かれました。みなさんもぜひ劇場に足を運んでください」、井上は「この場に立たせて頂いていることがドキドキで、こんなすばらしい作品に関わることができて幸せな気持ちでいっぱいです。私の演じたグラードはとても複雑な想いを抱えた役で、私自身本当に悩みながら演じた役です。そして作品もすばらしいので、精一杯の気持ちを込めて演じさせていただきました」とあいさつ。

潘は「この場にいられることを光栄に思っております。個人的に血のつながりのある作品でもありますが、原作やアニメなど多岐にわたるファンの方が燃やしてきた小宇宙を守りたい気持ちとともに、本作に寄り添えたらと思っております」と述べると、MCからアニメの「聖闘士星矢」の沙織役を母である潘恵子が演じていることについて聞かれ、潘は「役が決まったときに母にだけ伝えて出かけました。母は“あなたらしくがんばってらっしゃい”と背中を押してもらえました。みなさんのシエナのイメージも守れるような想いを作品に込めました」と裏話を明かした。

続いて浪川は、「非常に光栄です。子供の頃から原作を読ませて頂いておりましたので、実写になるとペガサス流星拳はこうなるのか、と非常に迫力のある映像になっていますし、私の演じたネロは謎多き男となっておりますので、ぜひ劇場に確かめに行ってください」とあいさつした。

次に、本作の応援隊長である霜降り明星せいやが登場!せいやは「吉本の黄金聖闘士せいやです!僕は本作のご祈祷イベントに出させて頂いたとき、神社で新田真剣佑さんの代わりにご祈祷するということになり、神主さんもそう言ってもらえたので、僕もさらに応援しております!『聖闘士星矢』がハリウッドで映画化したら、こうなるのかという、そして新田さんの肉体美がすごいのと、アクションに注目してほしいです!聖衣を星矢が着た瞬間の迫力、そこに注目して頂きたいです!そして本当にビギニングなので、知らない人でも楽しめる作品ですし知っている方は、このキャラがここに出てくるのかという楽しみもあります。みなさんぜひ楽しんでください」と、うれしそうに語った。

@tvgroove 霜降り明星せいやのトークに爆笑🤣🤣 #来日 #聖闘士星矢TheBeginning #霜降り明星せいや ♬ オリジナル楽曲 - tvgroove

さらに、本作の原作者である車田正美が登場!車田の出迎えと共に、本作のメガホンをとったトメック・バギンスキー監督、マイロックを演じたマーク・ダカスコス、ネロを演じたディエゴ・ティノコ、シエナを演じたマディソン・アイズマン、グラードを演じたファムケ・ヤンセン(2006年『X-MEN ファイナルディシジョン』以来17年ぶり)、アルマン・キドを演じたショーン・ビーン(2002年『ロード・オブ・ザ・リング』以来21年ぶりの来日)、主演の新田が「聖闘士星矢」が生まれた地=日本の舞台に登壇!

新田は「本当にはやくこの映画を観て頂きたかったので、みなさんに観て頂けるということは本当に幸せでうれしいです」、ショーンは、「日本というすばらしい国に来られて、本当にうれしく思っています。最後に来たのは、『ロード・オブ・ザ・リング』以来で20年ぶりの来日です。そしてとても暖かい歓迎をしていただき、大変ありがたいと思っています。本作はとても特別な映画で、みなさんそれぞれ楽しめるところがあるかと思います」、ファムケは、「『聖闘士星矢』が誕生した国に来ることができてうれしいです。みなさんが心から暖かい歓迎をしてくださり、本当にありがとうございます。私たちは色々な国から来ておりますが、そんな私たちを心から優しく迎えてくれました。この作品に関わることができて、誇りに思っております。絶対にみなさんが楽める作品になっていると思います」とコメント。

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マディソンは「私は初めて日本に来ました。本当にすばらしいな経験をさせて頂いております。みなさん暖かい歓迎をありがとうございます。やっと今日作品を観て頂けることを大変うれしく思っております。我々一同、2年間かけてがんばってきて誇りを持っている作品です。楽しんで頂けることを願っています」、ディエゴは「この作品を携えて、この美しい国、日本に来ることができて、さらに日本人が主役の作品をみなさんに紹介できること、とても光栄に思っております。これはハリウッドにとって大きな転換点になるかと思います。みなさんが作品を気に入って頂けるとうれしいです」、マークは日本語で「こんにちは!」とあいさつすると、「みなさん、ここを見まわしてください。まさにこれが車田先生のこれまでのすばらしい業績を昇華している瞬間です。このすばらしい作品に関われたことうれしく思っています。このすばらしいキャストのメンバーとスタッフと一緒にできたこと、みんなをまとめてくれた監督、サポートしてくれたプロデューサー、そしてこの作品をずっと愛してくれているみなさんのおかげで今があると思います」とあいさつ。

監督は「監督であれば、誰しもが願うことですが、チーム以上に良いものは作れません。しかし今回は、世界最高のチームを作ることができました。それはみなさんにもスクリーンから伝わると思います。願わくば、これが出発点になればと思っております。私は昔ポーランドのテレビで『聖闘士星矢』を観ていましたが、誰かに“いつか君は東京に行って、この作品をみなさんに紹介することになるよ”と言われても信じないでしょう。しかし、やってくることができました。招いてくれてありがとうございます。ぜひ作品を楽しんでください。これがきっと何かのビギニングになると確信しております」と、それぞれ熱い想いを述べた。

MCから、本作のようなハリウッドアクション映画で日本人が主演を務めるというのは本当にめずらしく、プレッシャーのようなものはあったかとの質問に新田は、「押しつぶされそうになることは多々ありました。全てを出し切って、参加すると決めたからには逃げるわけにはいかないので、良い芝居ができれば良いと思いながら、ずっと調整しておりました」と語り、さらに、ハリウッドのアクションシーンの撮影についても新田は、「スケールがものすごかったです。自分の想像していた遥か彼方に行ってしまいました。撮影の一ヶ月前から、週5で(アクションコーディネーターの)アンディ・チャンの元で練習させて頂いて、作り上げました。劇中で意図しない上半身裸のところがあるのですが、恥ずかしくない身体に仕上げたつもりです(笑)」と見どころを語った。

次に『007/ゴールデンアイ』以来の共演で、今回は元夫婦役を演じている点についてショーンは、「ファムケとまた共演できてうれしかったです。『007/ゴールデンアイ』のときは一緒のシーンがなく、『サウンド・オブ・サイレンス』のときは電話で会話するシーンのみだったので、今回初めて同じシーンでの共演となり、お互い目を見合って演じることが叶いました。彼女とまた仕事ができるのはすばらしい体験でした」、ファムケも「また共演することができて、大変光栄に思っております。10年以上という非常に長い間共演させて頂いておりますが、以前同じ作品に出たことがある、ということも今回共演する上で良かったと思っております。キャラクターの深みを掘り起こしていく上で、様々な会話をして、どうしたらただのアクション映画ではなく、さらに深いものにしていけるのか、ショーンと話し合った結果です。それをまとめてくれた監督にも感謝しております」と互いを褒め称えた。

久しぶりの来日となったショーン・ビーン(左)とファムケ・ヤンセン

久しぶりの来日となったショーン・ビーン(左)とファムケ・ヤンセン

そして、女神アテナの生まれ変わりであるシエナのビジュアル面も自身で工夫したことについてマディソンは「ずっと愛されているキャラクターを演じるとういうことでプレッシャーを感じていました。最初から色々な方と相談しながら、どういうビジュアルにしようか、どんな性格にしようかたくさん話しました。そして監督やプロデューサーとも話した結果、髪の毛に特徴があるのではないかと私も含め思い、ビジュアルを作っていきました。そのキャラクターを今日スクリーンで観て頂けるのではないかと思います」と回答。

続いてとても重いフェニックスの聖衣を着けてのアクションについてディエゴは、「初めて現場に立ったとき、新田とニック・スタールがアクションシーンをいかにも容易く(たやすく)やっているように見えましたが、自分も衣装を着てみたら、汗もすごく、息切れもしてしまい、最初は困惑してしまいました。しかしそこにスタントマンがやって来て、“君はすばらしいです、そのスーツはみんなよりも重く、40ポンド(約18キロ)もするんだ”と言ってくれて、こんなに大変な理由がわかりました。そして僕自身もこの作品をここで初めて観ることになるので、この上なくうれしい気持ちでいます」と話すと新田も「ディエゴのアーマーは僕たちの4倍重かったので、本当に大変だったと思います。ただすごく時間とお金をかけたすばらしいアーマーで、耐久性もありますし、すごく動きやすいですし、“僕のは”ですが、すごくアクションはしやすかったです(笑)」と答え会場の笑いを誘った。

そして、原作では辰巳徳丸という名前のマイロックは、監督が一番お気に入りのキャラクターとのことで、演じたマークは、「僕を配役してくれてとても感謝しています。僕自身、マイロックは大好きなキャラクターです。彼は悩める人物で、色々な過去がありながらも自分なりにも道を切り拓いてきた人物だと思っています。特別な力はないのですが、愛あふれるキャラクターです」と愛を語り、ファンも気になっている続編への構想を聞かれた監督は「新田さんとの仕事、みなさんとの仕事、本当に楽しかったです。僕はとても幸せです。新田さんともまた組みましょうと話しました。今後も色んなプランを練っておりますが、この時点で言ってしまうとネタバレになってしまうので、まだ明らかにはできません。願わくば、この冒険が続いていけば良いなと思っています」と、今後の可能性を示唆すると、新田も「本当に光栄です。ここにいるみなさん、すごくないですか?まさか自分がこのクルーの一員になれるとは思っていませんでした。オーディションだったのですが、受かった後、共演者はショーンさんですと聞いて本当にびっくりしました。がんばったかいがあったなと思います」と喜びを語った。

新田真剣佑

新田真剣佑

最後に新田から、「僕はこの日までなんて言おうかすごく考えました。ですが、適切な言葉が思いつかないまま、この日が来てしまいました。確実に言えるのは、色々な意味で希望を与えてくれる作品だと思っています。日本の映画界にとっても本当に大きな一歩だと思っています。観終わった後にスゴイと言って頂けるような作品ができあがったと思います。楽しんで頂けたのであれば、色々な方に伝えて頂ければと思います。今日は、ありがとうございました!」と語り、イベントは幕を閉じた。