パンダの救命措置を行う飼育員パンダの救命措置を行う飼育員

ニンジンをのどに詰まらせたパンダを救った、飼育員の男性が話題になっている。

4月15日(土)、中国版TikTok「Douyin」に投稿されたのは、パンダの異変に気づいた飼育員がすぐさま駆け寄り、救命措置を行う動画。

中国・成都市にある動物園で飼育されているこのパンダは、ニンジンを食べている最中にカケラをのどに詰まらせた様子。すぐさまやってきた飼育員のヤンさんは、パンダの背中をたたき、詰まっているニンジンを吐き出させようとした。

それでも詰まりは解消されず、ヤンさんは500ポンド(約227キロ)あるパンダを持ち上げ、「ハイムリック法」にて救命を試みた。

「ハイムリック法」とは、腹部を突き上げて体を前後にゆすることで、詰まっているものを出させる救命措置のこと。

すると、ようやくパンダの口からニンジンのかけらが飛び出し、危機を脱したのだった。

この動画には、「ジャイアントパンダが食事中にニンジンを詰まらせてしまったため、飼育員がハイムリック法で救出した」とのキャプションが添えられている。

動画が公開されるやいなや、ネット上では飼育員の行動に大きな反響が寄せられた。

自身の体重の3倍以上はあるパンダを助けようと、すばやく行動したヤンさんに対しては、「飼育員さんは、パンダを抱くのがやっとなのに、本当によくがんばった」「パンダは500ポンド以上。ハイムリック法だなんて、本当に大変だったに違いない」と、多くのユーザーからねぎらいの言葉がかけられている。

一方、一部からは「もっと小さく切ってから与えればよかったのに」と、エサのやり方を指摘する意見もあがった。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターによると、このパンダは2015年8月生まれの「青青(セイセイ)」で、四川省のパンダセンターから移送されてきた4兄弟のうちの1頭だという。