入山は「恭子から感じたのは、“書くこと”に取りつかれた人がもつ苦悩や孤独感、“言葉”に侵食されていく心と体、それにも優る周りがうらやむほどまぶしい才能に、どうしようもない寂しさ、精いっぱい、恭子を受け入れ、演じさせていただきました。普段、当たり前に使っている私たちの“言葉”について考え、そしてその“言葉”が持つ力を感じる、一つのきっかけになれたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに!」と役柄に触れながらアピール。

 また、橋本は「久々のドラマだったので、とてもうれしかったです。台本を読んだ時は難しい役だと感じたので不安もありました。さらに、時間がない中での撮影でしたので、“ご迷惑をかけることのないように”と心掛けて挑んだ作品です。俳優としての橋本良亮を堪能していただけるよう、自分なりに努力をしたので、多くの方に見ていただきたく思っています。『神の手』並びに『俳優・橋本良亮』をよろしくお願いします」と意気込みを表した。

 市川は「ミステリー作品が大好きなのでお話をいただき、うれしかったです。それぞれの登場人物の思惑と謎が入り混じる本(脚本)にひき込まれました。完成した作品を見ましたが、聡明な吉岡里帆さんの魅力があふれていて、とてもすてきです。世代問わず楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひご覧ください」と見どころを伝える。

 さらに、山本は「これまでエンターテインメントを創作された作家さんたちの作品に数多く携わってきましたが、このドラマに出てくる小説『花の人』は純文学。このように小説界には異なるジャンル分けが存在することに、あらためて気付きました。今回、純文学の小説家の役を演じることは、私にとって別の意味でのミステリー。ですので、非常に興味が湧きました。登場する人物たちの『人間の業』が幾度にも重なり合うストーリー。そしてその業は、時に人間の人生をも一変させてしまう。そんな生々しいまでに熱く生きる登場人物たちをお楽しみください」と自身の役と作品の魅力を語った。