クラシック史上最高のヒーローが登場するオペラは何かといえば、絶体絶命の姫君を救いに現れる白鳥の騎士が登場するワーグナーのオペラ『ローエングリン』だ。

そのかっこよさと物語の面白さ、そしてその物語を包み込む音楽の素晴らしさはまさに破格。「結婚行進曲」や、「第3幕への前奏曲」などの名曲の数々に胸踊らせること間違いなしのこの作品は、ワーグナーのロマンチックな性格が遺憾なく発揮された作品であると同時に、最も親しみやすいワーグナー作品とも言えそうだ。この名作が、ついにMETライブビューイングに登場する。

演出はワーグナー作品を手掛けて絶賛を浴びるフランソワ・ジラール。指揮はMET音楽監督のヤニック・ネゼ=セガンという強力コンビがタッグを組み、現代最高のテノール歌手の1人ピョートル・ベチャワが演じる「ローエングリン」を筆頭に、ワーグナーのスペシャリストがずらりと並ぶ豪華なキャストは要チェック。2023年3月18日にニューヨークメトロポリタン歌劇場(MET)で上演されたばかりの最新のステージを、大スクリーンで堪能したい。

「絶体絶命の姫君を救った白鳥の騎士の正体やいかに⁉」ドイツ建国にまつわる伝説を題材にしたワーグナーの傑作を見逃すことなかれ。

METライブビューイング2022-23
ワーグナー『ローエングリン』
4月21日(金)から27日(木)まで
※東劇のみ5月4日(木)まで上映