佐々木が演じるのは、法医学教室の大学教授・椎垣久仁臣。椎垣は殺人事件があるとワイドショーにコメントを求められるほど、世間での知名度もある法医学教授で、これまでの実績が認められ、次の医学科長への昇進が内定していた。

 解剖室で刑事の立ち会いの下、死体の解剖を行う椎垣と助教授・宇部祥宏(浅利陽介)。助教授の宇部にも早く一人前になってほしい椎垣は、本来は教授しかやってはいけない規則となっているが、宇部に解剖の一部を任せる。解剖する死体は服毒自殺の可能性のある死体だが、自分が任されたことへの緊張と焦りで、宇部は解剖用の防毒マスクの装着を忘れたまま、胃を切開してしまう。一方、県警本部の風間のいる指導官室では、“風間道場”初の女性刑事として、風間の下で捜査を学ぶために隼田聖子(新垣結衣)がやって来る。

 佐々木は「『教場』シリーズは以前から拝見していましたので、出演のお声がけいただいた時は大変うれしく思いました。と同時に、“生徒役か!?”とよぎりましたが、本作は風間公親が教官として警察学校に赴任する前の物語とのことで、生徒役はなく、生徒役のはずもなく、法医学教授でした」と語り、木村や新垣との初共演に関しては、「本番では程よい緊張感を保ちつつ、カットがかかれば世間話に笑ったり、和やかな現場を過ごすことができました」と明かす。