モーガン・フリーマン photo : Stewart Cook/Shutterstock
俳優のモーガン・フリーマンは、「黒人歴史月間」と「アフリカ系アメリカ人」というレッテルを貼られることは、侮辱だと考えているようだ。
モーガンは先日、The Times UKとのインタビューの中で、人種差別をなくす唯一の方法は、それについて話すのをやめることだと主張した。
「私が公に言えることで、好きではないことが2つある。黒人歴史月間は侮辱。私の歴史を1カ月で終わらせるつもりなのだろうか」と、毎年2月に行われるこの行事について言及。そして「また、『アフリカン・アメリカン』も侮辱だ」と、モーガンは続けた。「私はそのタイトルに賛同していない」「黒人はNワードに至るまでずっと異なるタイトルを持ってきたし、どうしてこういうことがこんなに掌握されるのかわからないけど、みんな『アフリカン・アメリカン』を使っている。本当はどうなんだろう?この地域の黒人のほとんどは混血だ。それに、アフリカはヨーロッパのような大陸なのに、まるで国のように言うんだよ」と続けている。
モーガンといえば、60年以上にわたる素晴らしいキャリアを持ち、黒人俳優がメジャー映画で主役を演じることさえなかった時代からキャリアをスタートさせている。そしてモーガンは「私が子どものころは、映画の中に 『私』という存在はなかった。映画の中に黒人が出てきても、それはおかしなことだった。シドニー・ポワチエが現れて、私のような若者に『よし、私にもできる』という考えを与えてくれるまではね」とコメント。「しかし、世代的には、私たちは飛躍的に前進していると思う」と続けている。
黒人歴史月間は、アフリカ系アメリカ人歴史月間とも呼ばれ、アメリカやカナダでは2月、イギリスでは10月に制定されている。しかし、黒人の歴史が1ヶ月間特別視されることに対して多くの議論を巻き起こしている。