6月9日(金) に公開される実写映画『リトル・マーメイド』の主人公アリエルの日本語吹替を女優の豊原江理佳が務めることが発表され、併せてサプライズ動画が公開された。

本作は、2023年に創立100周年を迎えるディズニーが送る名作アニメ『リトル・マーメイド』の実写映画化作品。本国アメリカでは、アリエル役をビヨンセがその高い歌唱力を絶賛し、自身のツアーにも参加させたという新人女優のハリー・ベイリーが務めている。

実写版のディズニープリンセスの吹替と言えば、『美女と野獣』では昆夏美(ベル役)、『アラジン』では木下晴香(ジャスミン役)が務めるなど、圧倒的な歌唱力を持つミュージカル女優が担当してきた。今回決定した豊原も、2008年にミュージカル『アニー』でアニー役を務めデビュー。その後、ニューヨークに単身留学し本格的に演技を学び、舞台『ピーター&ザ・スターキャッチャー』やミュージカル『The Fantasticks』『ザ・ビューティフル・ゲーム』などの話題作に出演してきた。

公開された動画では、今回声優オーディションの再面談があるとしてスタジオに入った豊原。笑顔を見せつつも緊張感漂う空気の中、モニターに『リトル・マーメイド』の映像が流れた後、「アリエル役 豊原江理佳様に決定!!」というテロップが表示される。夢にも思っていなかった形で自身がアリエル役の声優を務めることを知った豊原は、嬉しさのあまり言葉も出ない程の号泣。涙が止まらない豊原に、吹替の歌唱監督と台詞監督より花束と台本が渡され、「アリエルの可憐さや好奇心、品の良さが全部(豊原さんの)声にのっていた」「台詞にもとても心がこもってました」と太鼓判。さらには本国のアリエル役であるハリー・ベイリーからも「アリエル役おめでとうございます! あなたの素敵な歌声と共に、日本の皆様に『リトル・マーメイド』の魅力が届くことを楽しみにしています。自分を信じて飛び込んでいけば、あなたはきっと沢山の人の心を動かせると思います」とお祝いメッセージも届き、再び感極まり、サプライズは大成功に終わった。

幼い頃からアニメーション版やブロードウェイの舞台版を観るなど『リトル・マーメイド』が好きだという豊原。サプライズ発表直後のインタビューでは、「本当に(アリエル役を)強く望んでいました。やりたかったので、今も信じられないですね。嬉しいとか、びっくりしたという感情もまだ湧かないくらい感激しています」と今回の大抜擢について笑顔で話した。

本作品を象徴する名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」については、「アリエルが人間の世界に行きたいという強い憧れを一番に感じます。私達も強く感じることのある気持ちだと思うので、共感できるし、(映像の中でも)そこに手を延ばしていくアリエルが凄く印象的です」と、歌を通して自分の心に真っ直ぐなアリエルへの共感の気持を語った。

<作品情報>
『リトル・マーメイド』

6月9日(金) 全国公開

監督:ロブ・マーシャル
音楽:アラン・メンケン&リン=マニュエル・ミランダ
出演:ハリー・ベイリー メリッサ・マッカーシー ジョナ・ハウアー=キング ハビエル・バルデム

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