TVドラマ「ハケンの品格2」でも注目されている派遣社員という働き方について、実際のワークスタイルはどのようになっているのでしょうか。今回は、「派遣社員の福利厚生はどうなの?」「派遣社員に向いている人やメリットは?」といった疑問に触れてみましょう。また、2019年4月からスタートした働き方改革で、派遣社員の未来が変わるかもしれませんよ。

派遣社員ってどんな働き方?

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派遣社員の就業形態とは

派遣社員とは、実際に仕事をする派遣先の企業に雇用されるのではなく、派遣会社と雇用契約を結ぶ社員のことです。そのため、雇用関係はあくまで派遣会社との間にありますが、仕事上の指示や命令は派遣先の企業から受けて働きます。

一定の要件を満たせば社会保険にも加入できる

社会保険には、「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労働者災害補償保険」の5種類があります。どれも万が一に備えて加入しておく保険のことで、これらは派遣社員であっても一定の基準を満たせば加入できるのです。

健康保険、厚生年金保険、介護保険は、契約期間が2ヵ月を超える場合、「1週間の所定労働時間が派遣会社の正社員の4分の3以上」「1週間の所定労働時間が20時間以上」などの条件が挙げられます。

また、雇用保険は、「1週間以上の所定労働時間が20時間以上で、31日以上の雇用が見込まれる場合」に加入が可能です。そのほか、労働者災害補償保険は雇用主のための保険で、1人でも雇用した時点で雇用主は加入しなければなりません。

求められる適性とは

派遣社員には、即戦力となる人材が求められます。基礎的なパソコンスキルやビジネスマナーなどは身に付けておくと良いでしょう。また、企業のパートナーとして働くには、コミュニケーション能力も求められます。「報告・連絡・相談」を徹底するなど、しっかり信頼関係を築けるように努めたいですね。

派遣社員という働き方が向いているのはどんな人?

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派遣社員は、プライベートを充実させたい人や、スキルアップをしたい人に向いています。派遣社員の業務内容はあらかじめ定められているため、急な出勤や残業などがありません。そのため、空いた時間を使って旅行に行ったり資格の勉強をしたりと、自由に過ごすことができるでしょう。

また、いずれは正社員として働きたい人にも向いています。現時点での正規雇用は難しくても、試用期間を経て正社員雇用になるケースもあるようです。

派遣社員のメリット・デメリット

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実際に派遣社員として働いた場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリットとしては、これまでのキャリアが活かされることです。自分の持っているスキルに合った仕事を選ぶことができます。ほかにも勤務地や時間などを選べるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択することが可能です。

一方、デメリットは雇用が安定していないことです。契約期間が終わると継続されず仕事がなくなることもあり、収入が不安定になる場合もあります。また、責任のある仕事を任されることが少ないため、やりがいを求めている人にとっては物足りないこともあるようです。