入山が演じるのは、シーズン2の主要キャストであり、もう1人のヒロインとなる江美役。留奈と同じ店で働く江美は、元バンギャル(バンドギャル)でスピリチュアル信仰のある40代女性。父の死去に伴い実家に戻るも、心酔する占い師の導きにより地元のスナックで働くことに。そして、その店の常連である岩崎に心を許すうちに…。何かにすがることを否定してきた女性と、何かにすがりながら生きてきた女性、それぞれの幸せとは?

 「原作も読ませていただきましたが、シンプルな画づくりと、かわいらしいキャラクターにそぐわぬヒリヒリとした包み隠さないセリフの数々。どれだけ生きづらさを感じている人が、現代の波に翻弄(ほんろう)されているのだろうと思いました」と物語の感想を伝える入山。

 演じる江美については、「極端に言えば、自分1人では息を吸うことと吐くことしかできず、周りに流され生きてきた彼女は父の死をきっかけに今までの自分の人生を振り返ります」と紹介し、「後悔や“たられば”ばかりが残る自分の人生、途方もなく続く今の生活、希望もない未来に、彼女はどう立ち向かっていくのか、精いっぱい寄り添って、演じ切りたいと思っています」と抱負を述べる。

 そして、「日本では、古来から人の一生を花に例えることが多いように思います。ゆぼみが弾け、花の盛りが終わり、葉が落ち、枝が細くなっても、冬を越え春を迎えれば、根はまた深くなり、幹は太くなり、一回り大きくなります。花が散ることは恐れることではない、いくつになっても成長できる、再生できる、人生に無駄なことなんてない、そんな思いをお届けできればと思います」とメッセージを寄せている。