「武田アナ本人も納得ずくだったでしょうが、NHK出身のアナが民放で活躍するのは本当に難しいのです。NHKのやり方をそのまま民放でやれば『堅い』『地味すぎる』と言われてしまう。だからといって民放向けにキャラを変えれば、NHK時代に築いた安心感や信頼感が崩れてしまう。しゃしゃり出れば叩かれるのがオチでしょう。NHK時代に“麿さま”と呼ばれ、もてはやされた登坂淳一アナがフリーでパッとしないのは典型的な例です。

 ニュース番組でも情報番組でも、NHKと民放ではネタの扱い方が違いますし、NHKはどんな番組でもきっちり台本があって、アドリブの余地がない。フリートークやその場のやりとりを重視する民放とは、根本的に番組作りに対するアプローチが異なります。NHKは作り込むことに力を注ぎますが、民放はビビッドに反応することを重視する。番組のテンポも、NHKと民放ではスピード感が違う。NHK歴が長いほど、その違いに苦労することになります」(キー局関係者)

 民放で帯番組を持てば、年収は1億円を下らない。NHK時代の数倍の収入を得ることになる武田アナだが、今後はどういった方向を目指すべきなのか。

「朝の情報番組には各局に必ず1人、過激な発言をする出演者がいて、それがネットニュースになり、アンチも含めて視聴者を奪いに行くのが近年のやり方です。しかし、ソフトで生真面目なイメージの武田にそれができるとは思えません。そうなると目指すべきは、とにかく進行役に徹する草野仁や大塚範一のようなスタイル。決して前に出ようとせず、堅実に仕事をこなしてきたNHKの先輩アナの姿が参考になるはずです」(同上)

 先日には、「NHKを辞めてこんなことやりたかったの?」というSNSの声に「そう!その通りだよ」と反応したことでも話題になった武田アナ。こうなったら一度、生放送でブチ切れてみるのも手かも?