“情熱のピアニスト”として人気を博している及川浩治のサントリーホールでのピアノ・リサイタルが9月16日(土)に開催されることが決定した。

及川は1995年の正式デビュー以来、ほぼ毎年、サントリーホール、ザ・シンフォニーホールなど中心に大ホールでのリサイタルを開催しており、今春には《及川浩治ピアノ・コレクション》と題して「大ホールとは異なる演奏者と客席の距離が近いホール」で「及川自身が、その時一番弾きたい曲目を自由にプログラム」することをコンセプトにした新シリーズのリサイタルを始動するなど精力的に活動している。

今年のサントリーホールは“ピアノ名曲集”と呼ぶべき演目になる。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」で始まり、第23番「熱情」で締めくくる構成で、究極のピアノ・ソナタともいえる2曲に、及川が愛してやまない数々のピアノの名曲が挟まれるプログラムだ。

ピアノ曲を代表する名曲として「英雄ポロネーズ」「幻想即興曲」をはじめとしたショパンの作品群、リスト「愛の夢」、ドビュッシー「月の光」「亜麻色の髪の乙女」などが演奏される。

及川浩治 (C)Ayumu Gombi

今回はベートーヴェンの「月光ソナタ」と「熱情ソナタ」を最初と最後に配置した名曲プログラム、有名であると同時に作品そのものの質が素晴らしい“真の名曲”をお届けします。
「月光」はベートーヴェン自身が幻想風ソナタと言っているように、それまでのピアノ・ソナタの型を破った作品でもあります。
「熱情」はおそらくピアノ・ソナタの頂点にある作品で、ある意味においてベートーヴェン以降の誰も到達することが出来ていない偉大なソナタです。
この2曲の間に配置した名曲の数々は、僕がこれまでにずっと愛奏してきた作品ばかりです。
作品の内容・知名度共にMAXの名曲集をお楽しみください。
及川浩治

及川浩治ピアノ・リサイタル

9月16日(土) 14時開演
サントリーホール

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第 14 番「月光」 嬰ハ短調 op.27-2
リスト:愛の夢 第 3 番
リスト:ラ・カンパネラ (ブゾーニ編)
ショパン:ワルツ第 3 番 イ短調 op.34-2
ショパン:ワルツ第 1 番「華麗なる大円舞曲」 変ホ長調 op.18
ショパン:即興曲第 4 番「幻想即興曲」 嬰ハ短調 op.66
ショパン:ポロネーズ第 6 番「英雄」 変イ長調 op.53
ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
クライスラー:愛の悲しみ (ラフマニノフ編)
スクリャービン:エチュード第 12 番「悲愴」 嬰ニ短調 op.8-12
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第 23 番「熱情」 ヘ短調 op.57