演じる由真のキャラクターに関しては、「以前はバリバリ働いていて、でも結婚して子どもも産まれて、さらに横浜から夫の実家の村に引っ越してきてお母さんと同居を始めて…。撮影していても感じるのは、『これって結構勇気のいる決断だなぁ』ということですね。家の近所に何でもそろっていた都会の生活から、自然豊かな村に移住して、たぶん田舎特有のしきたりもあると思うんです。でも、そうしたことをあまり大変だと思っていないところが由真のすごいところで、臨機応変に溶け込んでいくんですよね。村の皆さんには『大奥様と同居してやっていけるのかしら?』と心配されているだろうけど、由真自身はそこまでミキさんを怖がっていないんじゃないかな。本当に素直に、いろいろな人とお話ができるいい人という印象です。ちょっと天然な部分もありますが(笑)」と好感を抱いている様子。
ミキと由真の関係性にも触れ、「いやぁ…、やっぱり大変だと思うんですよ。でも、それぞれの思いがしっかりとあって、相手を思う気持ちがきちんと伝わっていれば分かり合えるんじゃないかなと、ミキさんとのシーンを撮影しながら思うようになりました。第1話でも『嫁姑(よめしゅうとめ)が仲良くなる必要なんてない、うまくいっている程度でよし』というミキさんのセリフがあったのですが、台本を読んだ時に『なるほど、そうだよね』と、とても共感できました。とにかくミキさんの言葉で不安がかき消されるというか、そんなに頑張らなくてもいいよと言われているような、ほっこりする場面がたくさんありますね」と思いを巡らせている。