本日4月1日(土) より開幕した、シス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』の舞台写真とキャストコメントが到着した。

本作は、その昔、大ヒットを放ったこともあるグループ 「ブラザー4(フォー)」を描いた物語。かつていた華やかな表舞台からあっという間に姿を消した4兄弟は、それぞれの道を歩んでいた。堅実な道を歩んできた者あり、風の吹くまま気の向くままの生活を送る者あり、その実情も4人それぞれ……。ところが、この4兄弟の昔の曲がひょんなことから令和の現代に再浮上。“あの人たちは今どこに?”とばかりに、彼らの存在も再び脚光を浴びることに……。

『帰ってきたマイ・ブラザー』舞台写真&コメント到着 水谷豊「人生では最年長。舞台役者としては最年少」
(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

脚本を手掛けるのは、お笑い集団「ジョビジョバ」のリーダー・マギー。昨今、脚本家として多くの人気ドラマや舞台脚本を生み出し注目を集めており、本作を執筆の際は「大好きな先輩たちが自分が書いたセリフを話してくれる!」と、SNS等で喜びを爆発させていた。そして、NHK Eテレ『みいつけた!』の“オフロスキー”役で高い人気を集めている小林顕作が、シス・カンパニー公演に演出家として初登場する。

4兄弟の長男を演じるのは水谷豊。2000年に上演された『陽のあたる教室』で音楽教師を演じ、見事なピアノ演奏を舞台上で披露して以来、23年ぶりの舞台出演となる。インタビューでは、「人生では最年長。舞台役者としては最年少。この先、舞台をやるかどうかは、この舞台にかかっています!」と語った。

共演は、 舞台『セールスマンの死』で本年の読売演劇大賞最優秀男優賞に輝いた段田安則、映画『向田理髪店』で初主演を飾った高橋克実、舞台『みんな我が子』、ドラマ『ファーストペンギン!』などに出演した堤真一の3人が実年齢通り、次男・三男・四男と並び、水谷豊と共に「ブラザー4」を構成。その彼らのかつての熱狂的なファンに、峯村リエ、池谷のぶえの2人が登場する。また、久々にドラマシリーズ『相棒』に復帰し、水谷とのコンビが大人気の寺脇康文が兄弟グループのかつてのマネージャーとして本作に参戦する。

<キャスト コメント>
■水谷豊(長男:若村ハジメ)
人生では最年長ですが、舞台では末っ子です。何しろ23年ぶりの舞台出演で、勝手がわからないことも多いのですが、弟たち3人をはじめ、(寺脇)康文、(峯村)リエさん、(池谷)のぶえさんと、回りは舞台経験が豊富な錚々たる顔ぶれ! そんなメンバーたちを頼もしく感じながら、一緒に楽しく稽古を重ねてきました。もちろん「長男役」の特権で、舞台の先輩たちを「呼び捨て」にしていますが(笑)。今回の久々の舞台では、せっかくなので多くの皆さんにお会いしたいと全国ツアーにも巡ります。笑えて、ホロっとできて、観ている間は辛いことも悲しいことも忘れられる……そんな素敵な時間を皆さんに過ごしていただけたら最高です!

■段田安則(次男:若村信二)
今回、とても気楽な気分で稽古に入りました。周りは信頼しているメンバーばかり。マギー独特の可笑しさが詰まった台本は、我々にあてて面白く書かれていて覚えるのが大変なタイプの台詞ではない。それに、大好きな水谷豊さんと初めて舞台に立てるわけですから、これは楽しいぞ! と。ただ、昔ヒットを放ったコーラスグループですから「歌」があるわけです。これにはちょっと苦労しましたが、これが「最大の見せ場」ですかね(笑)。今回、皆さんの期待値の高さを感じています。それを裏切れないというプレッシャーも実はあるんです。でも、期待していた以上に楽しかった! と皆さんに思っていただける舞台を目指しています。

■高橋克実(三男:若村裕三)
中学、高校時代に夢中になって見ていた水谷豊さんのテレビドラマの数々。そんな憧れの豊さんと舞台でご一緒できて、しかも「兄弟役」だなんて、僕にとっては毎日が「ご褒美」みたいな至福の時間です。僕には妹しかいないんで、昔から男兄弟に憧れがありました。今回、芝居の中とはいえ、大好きな人達が兄貴や弟だなんて楽しくて仕方ありませんね。そんな兄弟の中でも、僕が演じる三男坊は、底抜けに明るいヤツ。どんなときにも能天気なほどの明るさを振りまいて、ここはWBCよろしく、全員でペッパーミル・パフォーマンスを連発するくらいの気持ちで、チームのため、兄弟のために頑張ります!

■堤真一(四男:若村四郎)
この先、こんな現場はないと思うんです。この年齢ですから、最近は自分が最年長の現場が多いですからね(笑)。今回、周りは頼れる先輩やよく知っている顔ぶればかり。しかも、役柄は4兄弟の末っ子。何だかんだ反抗しているようでも、やっぱり兄貴たちが大好きな末っ子気質が出せればいいのかな。自分自身に余計なストレスをかけずに思いっ切り楽しんでいます。それにしても、まさか自分が水谷豊さんと同じ舞台に立つなんて、未だに信じられない気持ちです。水谷さんのドラマを食い入るように見ていた子供の頃の自分に、「お前、将来、この人と一緒の舞台に立つんだぞ!」と言ってやりたいくらいですよ。

■寺脇康文(元マネージャー:中迫順平)
僕が演じる「中迫」は、「ブラザー4」への愛に溢れた人物。4人が久々に集まったのを目の前にしただけでも泣けてきちゃうような、とにかく4兄弟が大好きで仕方がない熱い男です。僕自身も、水谷豊さんを筆頭に、普段から大好きな4人の俳優さんが、実は兄弟だったんだ!……というような感覚で、この設定を自然に楽しんでいます。豊さんとのご縁は長いですが、ドラマ『相棒』への復帰が決まるかなり前から、この舞台への出演が先に決定していたんです。ここではドラマとは全く異なる豊さんと僕の関係性を楽しんでいただけますし、登場人物たちから優しくて温かいものを受け取ってもらえるはずです。お楽しみに!