ファッションコラムのなかには、デニムをテーマにしたものはたくさんあると思いますが、今回はあえて私の拙い表現で切り込んでいきたいと思います!
一時期はデニムの所持数が100本は超えていたんじゃないかなと思います。買っても買っても満足しなくて、ありとあらゆるブランドのデニムを穿きまくっていました。
デニムって、一見するとどれもこれも似ていて(特に周りの人からしてみたら)あんまり区別がつかないものばかり。でもはいてみると全然違って、「こいつのよさは自分にしかわからないんじゃ」と愛着がわいてしまうのですよね。
そのくせ、「これが最後の恋! 」「このデニムが最強&最高、もう浮気しない!」と思っても2~3カ月すると、「なんか違うんだよな」と疑問を感じてしまうこともしばしば。
あれから5年(割と最近)、大人になって自分に合うものが少しわかってきて、今は10本ほどに絞れました。そして滅多に買い足しもしなくなった。
自分の感覚に合うデニムって、実はそんなにあるものではないとうことですね。厳しいオーディションを勝ち抜き、 現在わたしのクローゼットに君臨している約10本のうちの数本 をご紹介したいと思います。
upper hights(アッパーハイツ)
色も抜けているのでとことんカジュアルに。156cmのわたしでもカットなしで履ける丈なのが気に入っています。
鮮やかなカラーのトップスと合わせるとポップな雰囲気が出ますね。こういうジャストサイズのデニムに白T、ビーサンをつっかけただけなのにおしゃれな子を古着屋で見かけたとき、ずっと目で追っていました。すごく怪しい。
A.P.C.(アー・ペー・セー)
スキニーみたいな形だけどそれほどストレスのないタイト感。白Tとバレエシューズと合わせてクラシックなデニムスタイルに。
前にわたしの大好きな知人が「おばあちゃんになってもデニムとバレエシューズを履いていたい」とおっしゃっていたとき、深く深くうなずいて共感しました。
WESTOVERALLS(ウエストオーバーオールズ)
ほどよく色落ちして、わたしにとっては理想の色です。この色にセンタープレスという点が最高に気に入ってます。
ヒールでもフラットシューズでもブーツでも形がパーフェクトなデニムはそうあるものじゃありません。1年中大活躍。
SOMETHING(サムシング)
ゆったりめのサイズ感だけれどヒールと合わせるとストレートラインが出て綺麗なシルエットに。一見カジュアル感強めと思いきや、丈も長いのでわたしはヒールと合わせることが多いかな。
トップスにヌーディカラーを持ってくると一気に“大人の女”感も出すこともできます。くったりしていてとてもはきやすい1本です。
Sinzone(シンゾーン)
かっちかちのリジットデニムです。短めの丈感がとても使いやすい。
フラットシューズと合わせてもよいし、ヒールや厚底とも相性がよい。5年穿いてやっと少しやわらかさが出てきたけどまだまだ固い。恐るべしリジットデニム。
育てていくデニムですよね。これからどう馴染んでいくか、まだまだ楽しみな1本です。
LEVI'S(リーバイス)
おまけの1本はリーバイスのサロペット。
サロペットは子どもっぽくならないように露出高めに。できれば小物にも凝って。
身長があればもう少しゆったりめのサロペットをボーイッシュにはくのも素敵なんですけど、わたしには今ひとつしっくりきません。このサロペットは着丈も長くなくて、ロールアップしなくても大丈夫。
身幅もゆったりしすぎず女性っぽく着られると思います。
■デニムは横顔とお尻が命
個人的には、デニムは横顔とお尻が命だと思います。試着室ではそのあたりを合わせ鏡でチェックしています。
クローゼットに場所を得たデニムたちは、それぞれに違った良さがあり、愛おしい。大事なことなので2回いわせていただいてよいですか?
おばあちゃんになってもデニムを穿いていたいです。
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