6月14日(水) より東京芸術劇場 シアターイーストにて開幕する、ピンク・リバティ新作公演『点滅する女』の出演者とメインビジュアルが公開された。
東京芸術劇場が才能ある若手団体とタッグを組み上演する芸劇eyesに選出された本作は、ある一家のもとに亡くなった長女が別人の体を借りて帰ってくるという、一風変わった設定で送る家族にまつわる物語。田舎町で暮らす一家と、彼らを取り巻く人々の姿をブラックユーモアを交え軽妙に描く。
作・演出を務めるのは、演劇ユニット「ピンク・リバティ」を主宰する山西竜矢。劇中音楽は前作に引き続き、多数の海外映画祭を席巻する映像制作集団・大田原愚豚舎の渡辺雄司が担当する。演劇映像の両ジャンルで活動する山西特有の照明効果を駆使した幻想的な演出と、文学的表現を交えながらテンポよく駆け巡るセリフの応酬に期待が高まる舞台となっている。
ダブル主演となる姉妹役を務めるのは、映画『わたしの見ている世界が全て』で『マドリード国際映画祭2022』外国映画部門の主演女優賞を受賞した森田想と、映画『ハニーレモンソーダ』や舞台『12人の淋しい親たち』などに出演の岡本夏美。さらに、水石亜飛夢、日比美思、斎藤友香莉、稲川悟史(青年団)、若林元太、富川一人(はえぎわ)、大石将弘(ままごと/ナイロン100°C)、金子清文、千葉雅子(猫のホテル)と舞台・映像の双方で活躍する実力派が顔をそろえる。
<スタッフ・キャスト コメント>
■山西竜矢(作・演出)
本作は、田舎に住む家族の物語です。
一家はある奇妙な出来事をきっかけに、見て見ぬふりしていた家庭の問題に向き合わざるをえなくなります。そこで描かれる彼らの姿は、滑稽で、ややこしく、けれど美しいものであり、笑いあり涙ありというより、泣きながら笑えてしまうような情景になると思います。
主演の森田さん・岡本さんをはじめ、以前からご一緒したかった力強いキャストスタッフと共に、東京芸術劇場で新作に取り組めること、大変楽しみです。ピンク・リバティのこれまでを凝縮した「点滅する女」、是非劇場でご覧下さい。
■森田想
自分にとって初めての舞台になります。ずっと見え隠れしていた好奇心を握りしめて、挑みます。本音を言えばまだまだ不安で、実感も何も本当に客席の前の舞台に立つのかと浮き足立っていますが、山西さんや共演者の方とのコミュニケーションを重ねながら、W主演として頼り甲斐のある岡本夏美さんの存在に安堵しながら、皆さんが観に来てくださるときには胸を張れるよう精一杯頑張りたいと思います。今言えるのは、それくらいです。強いて言えば、どれほど頭がパンクするのかが楽しみです。ご期待下さい。
■岡本夏美
ピンク・リバティはいつかご縁があるといいなと思っていた演劇ユニットでしたので今回こうして携われる事ができて嬉しいです。
リアルと非リアルの掛け合わせと、舞台上で飛び交う言葉達を面白がりながらお芝居出来ればいいなと思っています!
今回私が演じる役は、特殊な設定もあり、難しい役どころになると感じていますが、森田想さんや他キャストの皆さん、そして演出の山西さんと共に丁寧に繊細に、そして大胆につくっていきたいです。