まず、首都・アムステルダムを訪れた2人は、世界遺産の運河に浮かぶ「ハウスボート」で楽しむサウナをリポート。宿泊できるハウスボートは揺れもなく、キッチン、ベッドも完備された船のホテル。窓からは運河と美しいアムステルダムの眺めが広がり、デッキに出ると、サウナが。1セット目は運河の風で体を冷やす外気浴、続く2セット目の後は、運河を水風呂にしてドボン! 山で湖を水風呂にすることはあっても、都会の運河にダイブする経験はなかなかできない。

 その後、2人はアムステルダムを離れ、ボーデグラヴェンの川沿いへ。ここで体験するのはボートサウナだ。船の先端には煙突があり、モクモクと煙が。こちらは船内にサウナがあるタイプで、ととのいベッド、シャワーと、サウナ好きのオーナーのこだわりが詰まったサウナルームはセンスの塊。ストーブはフィンランド製の薪(まき)ストーブで、そのまま煙突が船の先端に突き抜け、ボートの中とは思えない大胆な設計になっている。日本だったら許可が下りるのだろうか!?と余計なことを考えてしまうが、もう一つ日本と違うのがサウナ室の温度。

 ボートのサウナでなくとも、国内の大型スパ施設のサウナ室の温度は60~80℃とマイルドな設定で、寝転がってリラックスしたり、ジャグジーでおしゃべりしたり、ゆっくり汗をかく場所として親しまれている。2人も60℃台に設定されたサウナ室でおしゃべりしながら、忙しい時間をのんびりじっくりと癒やすオランダの人々に思いをはせていた。ほかにも、2人は昨年オランダで開催されたアウフグース世界大会の会場となった施設を訪問する。アウフグースとは、ロウリュを行った後に、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐヨーロッパでポピュラーなサウナパフォーマンス。施設の収容人数は200人近くという圧巻のスケールで、2人も大興奮。かなりショーアップされた空間が広がり、日本での定着にも期待したいところだ。