人気グループのSnow Manが主演・演出を担当する『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の初日前会見が4月7日、東京・新橋演舞場で行われ、メンバーの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が勢ぞろい。初演出を担い、『滝沢歌舞伎 ZERO』の集大成にして、ファイナルを飾るにふさわしい本公演への意気込みを語った。

2006年に『滝沢演舞城』として誕生し、2019年にSnow Manが受け継ぐ形で『滝沢歌舞伎 ZERO』としてさらなる進化を遂げ、歌、ダンス、アクロバット、腹筋太鼓、鼠小僧、タイトルにもなっている歌舞伎と、さまざまなエンターテイメントで魅了した本公演。そのファイナルとなる『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』が、4月8日から4月30日まで新橋演舞場で上演される。また、本公演のライブ映像を日本全国の映画館に配信するライブビューイングの開催も発表されている。

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』公開舞台稽古より

無事にゲネプロ(公開舞台稽古)を終え、挨拶に立った岩本は「高揚感とワクワク感、それと少しの寂しさがある」と胸中を明かし、「同じ気持ちを共有した状態で、ここから1ヶ月間が始まるという楽しみな思いでいっぱいです」と抱負をコメント。過去に挑んだ演目に加えて、滝沢秀明氏の演目も盛り込まれており「難しく、かつ面白さがある」と話していた。自身は演目『変面』で滝沢氏と同じ歴代タイ記録の8枚に挑戦し、「難易度が全然違う。見どころは、8枚がメンバーカラーになっているところ」だとアピールした。

エターナル・プロデューサーであるジャニー喜多川氏への思いを問われると「ジャニーさんも大好きだった舞台のひとつ。ジャニーさん、滝沢くんがいてくれたからこそ、今の自分たちがいて、今の作品があるので、一瞬一瞬、感謝の気持ちをもって、お客様に愛を届けたいですね。きっと(ジャニー氏も)見に来てくれると思う」と背筋を伸ばした。

滝沢氏については、「演じて伝えたい」「いつも通りダメ出ししてほしい」とメンバーが口々に思いを語り、佐久間は「劇場に来てほしいですけど、足がこうなりそう」と足がガタガタ震えるしぐさを披露。ラウールは「ツイッターに感想を書いてほしいですね。ハッシュタグをつけて」と滝沢氏への要望を明かした。

目黒はオープニングを飾る「春の踊り」「いにしえ」について、「特別な思いがあって、絶対に入れたいと思った」と強い思い入れ。「ジュニア時代に、Snow Manだけがやる振付を見て、ずっとかっこいいなと思っていた」と振り返り、「それを今回(Snow Manのメンバーとして)できたことは、自分にとっては感慨深い瞬間」だと声を弾ませた。

渡辺と佐久間も同じ意見だといい、「オープニングの『春の踊り』『いにしえ』はタッキーがフライングをしていたんですが、今回は照明さんが、いかにもタッキーが飛んでいるように、サーチしてくれている」(渡辺)、「あの2曲は絶対にやりたいという話をみんなでしていて、最初に決めましたね」(佐久間)と、やはりオープニングを見どころに挙げていた。

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』初日前会見より

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』初日前会見より

「僕たちができる限りの演目は詰め込んだ。Snow Manを語る上で必要な『Memories』は僕たちにしかできないパフォーマンス」(深澤)、「舘さん(宮舘)は歌舞伎を経験しているので、共演する『五右衛門』は緊張する部分がある」(向井)、「僕たちがバックについていた頃も含めて、歴代の演目がメドレー形式でぎゅっと詰め込まれている。それを自分たちでやるのは、感慨深い」(阿部)、「仇討ちで階段から落ちるシーンは、阿部を見て、深澤を見て、最後に刀を見て、クッと気合を入れて飛び込んでいる」(宮館)とメンバーそれぞれに、こだわりポイントがある様子。ラウールは「腹筋太鼓ですね。初めて挑戦した15歳の頃は、薄い細い体で叩いていたので、年々成長した姿を感じてもらいたい」とアピールしていた。

取材・文・撮影(会見写真):内田涼

<公演情報>
『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』
会場:新橋演舞場
公演日程:2023年4月8日(土)~4月30日(日) 千秋楽

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL 映画館生中継!!』
開催期間:2023年4月19日(水)~4月30日(日) 千秋楽(15公演)