K-POPアイドル史上初の正式デビュー前の単独Zeppツアーを成功させたn.SSign(エヌサイン)。ぴあでは3月26日に2部構成で行われた『n.SSign 1st Zepp Tour “net of Star Sign”』のファイナル公演に密着。ゲームやユニット曲を披露したファンミーティング、3時間ぶっ続けのライブはどちらも大盛況。今回は当日のライブレポートと共にデビュー前からファンを増やし続ける彼らについて紹介する。

2022年に開催された日韓合同オーディション番組『青春スター』(ABEMA)から誕生したn.SSignはリーダーで日本人メンバーのカズタ率いる7人組で、現在韓国を拠点に活動中。日本でも定期的にライブを行っており、今年の2月にはプレデビューミニアルバム『SALTY』の発売を記念しグループ初の単独ファンミーティング、そして同年の2月〜3月にかけて全国5都市を駆け巡るZeppツアーを成功させた。さらに今年、ABEMAにてグループ全員が出演するドラマの放送を予定している。

沖縄出身のリーダー・カズタはEXPG沖縄校で練習を積んだ後、韓国の事務所からのスカウトを受け単身渡韓。『青春スター』では予選で披露した『My House』のソロパフォーマンスが話題に。グループはカズタを筆頭に、身長185センチの異次元スタイルを持つ“赤ちゃんキリン”ことパク・ヒョン、卓越した歌唱力でメンバーを引っ張る“セクシーポニョ”ことユン・ドハ、歌もダンスも常に完璧&パワフルなパフォーマンスで周囲を圧倒するヤン・ジュニョク、透明感抜群で王子様のような甘いマスクのチョン・ソンユン、グループの“わんぱくボーイ”ことイ・ハンジュン、MC上手な愛されマンネのチャン・ヒウォンと個性豊かなメンバーが集結。グループ仲の良さに癒されるファンも多く、ライブやファンミーティングでは目を覆いたくなるほどの“イチャイチャ事案”が発生している。

大盛だった単独Zeppツアーの最終日の1部では『n.SSign SPECIAL Fan Meeting』と題してファンミーティングを実施。彼らのオリジナル曲である『WooWoo』のパフォーマンスで幕を開けると、2チームに分かれて伝達ゲームを開催。結果は弟チームのソンユン&ハンジュン&ヒウォン+カズタが勝利し、兄チームのヒョン&ドハ&ジュニョクは罰ゲームのダンスを披露した。そしてドハ&ソンユンが『Miracle in December』を、ハンジュンがソロで『Natural』を、ドハ&ヒウォン&ヒョンが『Don't Go Home』をお届け。

続くチーム対抗リレーゲームではメンバーのもぐもぐシーンに悶絶の声が上がり、今回は兄チームの勝利。負けた弟チームのソンユン&ハンジュン&ヒウォン+カズタは罰ゲームとしてランダムダンスをやることになったが、想像以上にノリノリで兄チームも参加する展開となった。

ここからソロステージとなり、ジュニョクが『GAMBLER』、ソンユンが『Euphoria』、ハンジュンが『Danger』、カズタが『How Long』を披露。『青春スター』でも反響を呼んだ7人揃っての『Sherlock』では当時よりさらにレベルアップした歌とダンスでファンを魅了し、7人の凄まじい成長ぶりに喜びが止まらなかった。

終盤のトークコーナーに突入すると「僕も幸せです。ありがとうございます」(ジュニョク)、「次も期待してください」(カズタ)とメンバーそれぞれコメント。ヒウォンが「Zeppツアーの写真集が発売されます!」と発表すると歓声が起こり、「欲しい!」の声が続出。ラストは彼らのオリジナル曲の『SALTY』で締めくくり、しばらくの間幸せな余韻が抜けなかった。

2部は『n.SSign SPECIAL Live Concert』と題し、ライブを実施。この公演が単独Zeppツアーのラストとなるため1曲目から熱気が凄まじく、メンバーもその期待に応えるように『LUCIFER』『Sorry ,Sorry』『Wolf』『Rising Sun』と立て続けにと大ヒット曲をカバー。盛り上がったところでn.SSignのミニアルバム収録曲の『Beautiful』と『BOUNCE!』を披露しテンションをさらに高めてくれた。

彼らの安定したパフォーマンスからは自信が伝わり、こちらまでうれしくなる。『In Summer』でメンバー同士のいちゃいちゃで楽しませてくれたかと思えば、今度は『Why』『Purple Line』のセクシーなステージで心を乱し、気づけば彼らの沼に。

着ぐるみ姿の可愛らしいステージでは愛嬌たっぷりなファンサービスも届けてくれた。また、n.SSignのオリジナバラード曲の『君以外全部ある』の歌唱シーンではメンバーが感極まり、涙を流す一幕も。それでもファンに歌を届けようとする姿に客席からは「泣かないで!」と応援する声が止まなかった。『Spring Day』をカバーした後、カズタのソロの『My House』がキックオフ。この曲からカズタの伝説が始まったと言っても過言ではないため、イントロから悲鳴のような歓声が飛び交う。バックダンサーを従え、ど真ん中で堂々とパフォーマンスするカズタは自信に満ち溢れ、いつも以上に色気を放出。

そして今回はソロの歌、ダンスに加え、ラップまで披露し、自身の魅力の引き出しをさらに拡大。どの瞬間も圧倒的でデビュー前なのが信じられないステージだった。7人で『DNA』をカバーした後、プレデビューミニアルバムの収録曲の『Need U』に突入。安定したパフォーマンスに漂う穏やかな雰囲気からメンバー同士の信頼感がひしひしと伝わってくる。見渡すとこの会場にいる全員が楽しそう表情を浮かべていた。

アニソンの『お願いマッスル』で盛り上げた後、いよいよ彼らのオリジナル楽曲の『Salty』がスタート。サビではファンも体を揺らしながら一緒に歌い、とてつもない一体感を見せていた。続いてカズタ&ジュニョク&ハンジュン&ソンユン&ドハで『青春スター』時代の思い出深い曲である『MIROTIC』をカバー。『Bang Bang Bang』ではファンの“n.SSignコール”に合わせ、ステージから一旦捌けては登場する流れを繰り返し、会場はヒートアップ。終盤でメンバーの口から『青春スター』時代の仲間のロビンがこの日のライブを観にきていることを伝えられると会場は絶叫。感動的な再会にメンバーもロビンも涙が止まらず、客席からも啜り泣く声が。その後にABEMAのドラマにメンバー全員で出演することが発表されると今度は感動の涙が止まらないファンが続出。ラストは『Monologue』を歌い上げ、デビュー前の単独Zeppツアーは大成功で幕を閉じた。

<公演情報>
n.SSign 1st Zepp Tour “net of Star Sign”

3月26日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)