ジョンベネ・ラムジーちゃん
6歳の美少女ジョンベネ・ラムジーちゃんが殺害された家が売りに出されることがわかった。
不動産サイト「Zillow」に掲載された情報によると、米コロラド州ボルダーにある事件現場となった物件が、現在約700万ドル(約9億2000万円)で売りに出されているという。PR文には「絶好のロケーションで時代を超えた魅力を持つ印象的な不動産」であると記されている。
なお、ラムジー家がこの物件を購入したのは1991年のこと。1998年に売却し、事件から8年後の2004年に買い手がついた。それ以来、所有者が変わるのは今回が2度目となる。
1996年に起こった「ジョンベネちゃん殺害事件」はアメリカ犯罪史上に残る未解決事件の1つ。多くの美少女コンテストで優勝していた6歳のジョンベネ・ラムジーちゃんが、行方不明になった末に自宅の地下室で遺体となって発見されたというニュースは当時、全米のお茶の間に衝撃を与えた。
警察はしばらくの間、父親のジョン・ベネット・ラムジーと母親のパッツィー・ラムジー、兄のバーク・ラムジーを容疑者として捜査していた。しかし2008年、被害者の衣服から採取されたDNAを解析したところ全く別人のものであったことが判明したことから、3人の無実が証明された。なお、パッツィー・ラムジーは2006年、卵巣ガンで亡くなっている。
3人の容疑が晴れたとき、ボルダー郡地方検事のメアリー・レイシーは「あなた方がこの犯罪に関与していたかもしれないと世間に思わせてしまったことに対して、私たちによる発信が何かしらの形で影響していた可能性があるのだとすれば、心よりおわびします」と述べると、「無実の人が世論という法廷でこのような大規模な裁判に耐える必要はありません」と付け加えた。
ボルダー警察は現在も捜査を継続しており、広く情報提供を呼びかけている。