故・坂本龍一 @skmtgram / Instagram
日本が誇る音楽家の坂本龍一(享年71)が、3月28日に他界したことを受け、娘の坂本美雨がツイッターを通じ、天国にいる父へラブレターを贈った。
1978年に結成した3人組の音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」で一時代を築いた坂本は、プロデューサーや俳優としても活躍。デヴィッド・ボウイ、ビートたけしら共演、大島渚が監督・脚本を務めた『戦場のメリークリスマス』(1983)では、映画音楽も手がけ、日本人初となる「英国アカデミー賞」の作曲賞を受賞した。また1987年には映画『ラストエンペラー』で、日本人初となるアカデミー賞・作曲賞を受賞。さらにゴールデン・グローブ賞、グラミー賞と世界最高峰とされる主要なアワードをいくつも受賞している。
そんな坂本は、3月28日に長きに渡るがんとの闘病の末、死去。71歳だった。彼の訃報は海外にも速報で伝えられ、世界的グループ BTSのメンバー シュガはSNSを通じ「先生、遠くの旅が平和であることを祈っています。安らかに眠ってください」と哀悼の意を表している。
「世界のサカモト」の死に世界中の人々が肩を落とす中、坂本の娘で歌手・女優の坂本美雨が、ツイッターを更新。「ずっとずっと、あこがれていました」から始まる文章は、坂本が父親としてだけでなく、ひとりの音楽家として尊敬できる存在であったことを感じさせる。
父に宛てたラブレターの中で、美雨は、「私が生まれたときから父はたくさんの人に愛され、近くて遠い存在でした」と、有名な親を持つ子供特有の心境を吐露。そんな美雨は「世界一かっこいい、あこがれのお父さんだから」という理由で、坂本と会うときは、いつもできる限りのオシャレをしていたという。
さらに美雨は「今、ちっちゃくなってもう一度娘をやりたい。もっと甘えたり反抗したり迷惑をもっとかけてそれでも大好きだと言って思い切り抱きつきたい。大好きでたまらない」と切実な想いを告白。最後は「お父さん、ずっとずっと愛しています」という言葉で締めくくった。