フジの「水10」枠はこの1年、ヒット作を生み出せないどころか“爆死枠”となっていた。昨年4月期の『ナンバMG5』(間宮祥太朗主演)は全話を通しての世帯平均視聴率が5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、同7月期の『テッパチ!』(劇団EXILE・町田啓太主演)が4.8%、同10月期の『親愛なる僕へ殺意をこめて』(Hey!Say!JUMP・山田涼介主演)が3.8%と、徐々に低迷。そして今年1月期の『スタンドUPスタート』(竜星涼主演)は3.3%を記録し、これはゴールデン・プライム帯の民放連ドラ(テレビ東京を除く)史上、最低の全話平均である。
「『ナンバMG5』から『スタンドUPスタート』までイケメン主人公が続いていた中、『わたしのお嫁くん』は初めて女性主人公のドラマとなりますから、フジ的にも視聴率アップのきっかけを作りたいのでしょう。ただ、波瑠は“安定して数字が取れる女優”として信頼感は強いものの、フジはそこに頼りすぎている気がします。同作は社会派ラブコメディーと銘打たれていますが、若者層には“社会派”という点が取っつきづらく、年配層には“ラブコメ”部分が刺さりにくいという懸念があり、厳しい戦いになりそうです」(テレビ局関係者)
ちなみに、『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、視聴率的には大コケだったものの、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では再生回数が伸び、「お気に入り」登録数で健闘。“配信での強さ”を見せていた。
「見る人を選びそうな『わたしのお嫁くん』も、配信ならそこそこ注目を集められるかもしれませんし、むしろ配信のみに絞ってもよかったくらいの作品。『スタンドUPスタート』からの流れもあり、テレビ放送の視聴率にはまったく期待できません」(同)
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